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二十歳(はたち)の節目を迎えられた皆さんの輝かしい門出を心からお祝い申し上げます。
これまで支えていただいた多くの方々に対する感謝の気持ちを忘れずに、未来を担う皆さんが、大きく飛躍されることを期待しています。
さて、昨年、本県の偉人である渋沢栄一翁が肖像として描かれた新一万円札の発行が開始されました。
渋沢翁は埼玉県出身で、「近代日本経済の父」と呼ばれる日本が誇る実業家です。渋沢翁の精神を受け継ぐ県民の皆さんと新一万円札の発行をお祝いするとともに、日本中が渋沢翁に注目するこの機会を捉え、渋沢翁が埼玉県の出身であることを、「渋沢といえば埼玉」として全国へ発信しました。
また、パリ2024オリンピック・パラリンピックでは本県ゆかりの選手が大活躍し、オリンピックでは5競技6種目6人、パラリンピックでは5競技6種目13人のメダリストが誕生しました。本県ゆかりの選手の活躍は県民に大きな感動と笑顔を届けてくれました。
一方、本県は今、「人口減少・超少子高齢社会への対応」、「激甚化・頻発化する自然災害など、危機への対応」という2つの歴史的課題に直面しています。こうした課題に敢然と立ち向かい、10年先、20年先を見据えた未来志向の施策を進めることで、持続的に発展する埼玉県を築いていきたいと考えています。
そのために、職住近接環境の整備や地域の見守りを可能にする「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」による持続可能なまちづくり、関係機関の連携に主眼を置き様々なシナリオ作成や図上訓練を繰り返す「埼玉版FEMA」の推進による危機対応力の強化、DXの推進と不断の行政改革、高齢者やこどもへの支援の充実など、本県の持続的発展に向けた取組を力強く推し進めていきます。
また、県のあらゆる施策についてジェンダー主流化による点検を行い、これまで埋もれていた男女のニーズを取り入れた取組を進めることで、女性も男性も暮らしやすい埼玉県を目指します。
新しい時代を切り開くには、若い皆さんの力が必要です。大きな可能性に満ちている皆さん一人一人が、夢の実現に向けて挑戦し活躍することが、埼玉県ひいては日本を元気にする原動力となります。埼玉を愛する皆さんの多彩な活躍を心から願っています。
令和7年1月 埼玉県知事 大野元裕
新成人の皆様ヘ
成人式を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
この特別な日を迎えるまで、皆様の成長を見守ってこられた親御様、先生方にとっても感慨深いことと存じます。
先の見通せない世の中ですが、若い挑戦を受け止めてくれる時代でもあります。
新成人の皆様の力や視点が、未来の日本を創造する大きな力となることを信じています。
これからの人生が豊かで実り多いものでありますよう、心よりお祈り申し上げます。
令和7年1月吉日 衆議院議員 岸田 光広