ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

そよかぜNo.44 インタビュー

広報あさか3月号「男女平等推進情報そよかぜNo.44」で掲載しきれなかったインタビュー内容を掲載しています。

朝霞市で活躍する方々のインタビューをお読みいただき、
「誰もが活躍できる社会のために必要なことは何か」を考えるきっかけにして頂ければと思います。

久慈 須美子さん(株式会社マイカー三喜 代表取締役)

久慈 須美子さん(株式会社マイカー三喜 代表取締役)

(1) 事業について

始めようと思ったタイミングやきっかけは何ですか。

・昭和48年に車のディーラーに勤務していた夫が脱サラし、一緒に現住所に中古車センターを起業した。

・昭和50年に夫が病気で亡くなった。自身の母も早くに夫を亡くしたが、93歳まで現役で食堂を経営していたこともあり、仕事を引き継ぐことに迷いはなかった。もう45年になる。

今まで苦労したことなどありますか。 

・現在もそうだが、男ばかりの業界である。「馬鹿にされちゃいけない」と強い気持ちだったので、きつい女性だったと思う。

・社員は常に3~5人はおり、その家族の生活もかかっているというプレッシャーもあった。リーマンショックの時は崖から落ちるように業績が悪くなり、今も低迷期が続いているが、何とか続いている。

パートナーや周囲からのサポートはありましたか(現在もありますか)。

・夫は亡くなってしまったが、保育園だけでなく、周囲の人に支えてもらった。熱が出て保育園から会社に連れてくると、従業員も一緒に面倒をみてくれた。みんなに育ててもらったと思っている。子ども2人が良い子に育ってくれたのが、何より幸せ。

・一人で出来ることには限度があるので、従業員に助けてもらいながらやっている。一度も募集をしたことはなく、みな「働きたい」と来てくれた人ばかりである。

・女性上司として何か気をつけるよりも、社員を「人として平等に見る」、自身も「人としてちゃんとする」を心がけてきた。

事業をやっていて良かったと思うことをお聞かせください。

・お客様の喜ぶ顔を見ることが遣り甲斐。

・「選んでもらえる会社」にならないといけない。車検も大手ディーラーと安さで勝負している訳ではなく、出来るだけ綺麗にしてお返ししているので、お客様に喜んで頂ける。

・固定客が多く、車検も買い替えも選んでもらっている。ネットでも売りに出しているが、その場限りの付き合いになってしまう。顔が見える付き合いを大事にしている。

今後の目標や展望などお聞かせください。

・息子が帰って来てくれて、新しいお客さんも増えた。息子にいずれ代表を引き継ぐつもりだが、一生引退はしない。母のように体が動くうちは現役でいたいと思っている。

・日々お客様と接し、社会と繋がっているという意識を持てることがとても嬉しい。もっともっといい会社にしていきたい。

(2) 男女共同参画について

日頃、男女共同参画について意識していることはありますか。

・男女にはそれぞれ役割があると思っている。世の中のこと8~9割は男女問わずできること、残りの1~2割は男性・女性でなければ出来ないこと(重いものを運ぶ、出産など)だと思っている。その1~2割をどう男女が補っていけるかが大事なのではないか。

・お互いを認め合って、特性を活かせる社会になってくれると良い。

女性が活躍できる社会のために、何が必要だと思われますか。

・女性にとって「子どもを産む」ことは大仕事。子どもが3歳ぐらいまでは仕事を休み、復帰しても同じポジションが確約されるのであれば、もっと女性が子どもを産み、社会でも活躍できるのではないか。社会の仕組みが変わっていくことが必要だと思う。

・女性が精神的に自立することが非常に大事だと思う。

・子育ては、自分だけでなく周りの環境が育ててくれたと思っている。誰もがそう思えることができれば、もっと良い社会になっていくのではないか。

起業を目指している方へのアドバイスをお聞かせください。

・「打つ手は無限」「ピンチはチャンス」と考えることが出来る、諦めない精神力を養う心を持つことが大事。絶対に何とかなる。

 

片山弥生さん(NPO法人 美えな塾 代表)

片山弥生さん(NPO法人 美えな塾 代表)

(1) 事業について

始めようと思ったタイミングやきっかけは何ですか。

・インストラクターとしてレッスンをしていくうちに、色々な年代の女性の身体変化をみて、伝えないといけない事がある、と気づいた。

・妊婦さん、学生さん、産後のお母さん、色々な年代の方に教えて一番びっくりしたのが学生さん。産後のお母さんより何となく身体が緩んでいる感じがあり、身体の冷えと生理不順などを抱えている人が多かった。この子達はあと数年で出産するかもしれないのにちゃんと出産ができるのか心配になり勉強を始め、色々な世代の女性に、身体は変わってきていること、簡単にケアできること等を伝えられたらいいと思いNPOを立ち上げた。

今まで苦労したことなどありますか。

・何もわからず始めたので事務的な事が大変だった。

・いまも軌道にのっているのかわからないが、5年前に立ち上げ、ずっと通い続けてくれた生徒さんたちがレッスン後に笑顔で帰っていくことも、続けていく大きな助けになった。

パートナーや周囲からのサポートはありましたか。(現在もありますか)

・子どもが小さい時は、予定をあわせながら保育園の送迎や、夜はどちらが家にいるか等を相談しながらやってきた。都合がつかない時は友人に頼んだこともある。

・今は子どもも大きいので、仕事の反対などは全くない。静岡や沖縄などの出張の際は家事をしてくれ、イベントの時などでは会場設営なども手伝ってくれている。

事業をやっていて良かったと思うことをお聞かせください。

・レッスン後に喜んで帰ってもらえる事。腰痛だった人が楽に歩けるようになった時など。公民館の市民講座に5年連続、講師として呼んでもらい、地域に密着してきているようになったと感じている。

今後の目標や展望などお聞かせください。

・今は産後ケアのクラスを開催することがほとんどだが、妊娠前の女性に一番伝えていきたい。

・新渡戸文化短期大学保育科で教えているが、もっと若い世代に伝える場が増えたらいいと思っている。

(2) 男女共同参画について

日頃、男女共同参画について意識していることはありますか。

・お母さんの支援だけでなくお父さんをひっくるめないと、お母さんの不満や不安も解消できない。お母さんだけが参加する講座では、自宅に帰ってお父さんに話をしても、「また言ってる」で終わってしまう。昨年はお父さんとお母さんが一緒に参加する講座を開催した。

・家庭内の会話はとても大事で、産後は物理的な手伝いだけでなく、会話をしたいと思っているお母さんは多い。会話のある夫婦は子育てに満足感があるように感じる。

女性が活躍できる社会のために、何が必要だと思われますか。

・制度は変わってきているとは思う。男性の育休もまずは市役所の職員から取得して広めていって欲しい。

・日本の課題でもある少子化の社会で、妊娠・出産は喜ばしいことであるのに、罪悪感を抱かなければいけない場面がある。結婚も出産も仕事をしながら安心してできる世の中ならいい。

起業を目指している方へのアドバイスをお聞かせください。

・一人で抱えないこと。すべてを一人で背負っていると、辞めるのも簡単になってしまう。

・前職で付き合いのあった方々の会話の中で、「今やっていることを、もっと広めるべきだ」と言って背中を押してもらった。協力してくれる仲間は必要。

 

ある家庭の男女共同参画

妻の立場から
≪専業主婦であること≫
・娘を出産してから現在に至るまで専業主婦をつづけていられるのは、夫の理解があるからこそだと思っている。

・少なからず自分が収入がないことに引け目を感じたり、働いている周囲の女性と比較して自分が社会から弾かれてしまっているように感じ、悩むこともあった。それでも今の自分の現状を受け入れ、認めてくれる夫のおかげで、今では負い目を感じることもなく堂々と「今は家庭のことに専念する大事な時期だ」と言えるようになった。

・今後育児が一段落したら、以前からやりたかったことを実現させるための準備を進めたいと思っており、それを夫は応援し、一緒に考えてくれている。

≪いろいろな「活躍」の形≫
・どんな立場であっても、女性自身がまず自分や自分の置かれている状況を素直に受け入れ、自分に自信を持つことが大切。

・そのためには、家族や友人など身近な人たちが、一緒に自分を受け入れ認めてくれることがとても大きな力になり、それが「女性が活躍できる世の中」に繋がっていくのではないかと思う。

夫の立場から
≪専業主婦という仕事≫
・今40代で仕事でも責任ある立場に立つと、どうしても仕事優先になるため、専業主婦の妻が家事や育児に専念してくれているのは非常にありがたいと感じている。

・家事や育児は立派な仕事であり、専業主婦という立場も社会的にもっと認められるべきだと思う。一方で、今後妻にやりたいことができたら、どんどんチャレンジして欲しいと思っており、普段からそのような話もしている。

≪女性が活躍できる社会のために≫
・専業主婦、キャリアアップ、起業など、どの選択をしてもそれぞれの望む生き方が認められ、多様性が受け入れられる環境が社会全体で整えば良いと思う。

・5歳になる娘の将来を考えた時にも、女性だからという制約を受けずに、男女関係なくやりたいことが自由に選択できる社会であってほしいと願っている。親である自分たちも、その選択を認め、背中を押してあげられるような存在でいたい。

今回紹介した方たちは、きっかけや形は違いますが皆さんそれぞれの生き方を自分で選択し、自立した人生を送っています。「家庭」や「社会」など、様々な場所で自分らしく活躍するためには、自分の人生を自己決定する意思や、他者と共存しながらも「自立する」意識が必要なのではないでしょうか。

誰もが活躍できる社会にむけて、一人ひとりの選択を尊重できる社会を目指していきませんか。