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東弁財地区の交通安全対策を行いました
東弁財地区の交通安全対策を行いました
東弁財地区を対象に、地元自治会や教育機関、警察、市などが参加し、区域内の生活道路(※)の安全対策についてのワークショップを平成31年2月から継続的に実施しております。
グループワークなどを通じて、危険箇所の抽出を行い、それぞれの立場から、地域に即した交通安全対策について活発な議論が行われました。
※生活道路:地区に住む人が地区内の移動あるいは地区から幹線道路に出るまでの道路を指す
●どうして東弁財地区を対策するの?
東弁財地区は昭和49年に北朝霞土地区画整理事業が完成し、北朝霞駅、朝霞台駅を中心として碁盤目のように整理された道路が作られました。
整理され、分かりやすく、運転しやすいメリットが生まれた半面、幅員も大きくとられ直線的な道路が多くあるため、スピードが出しやすく、また幹線道路へ抜ける道として利用されやすい交通状況となっていたため、この地区の事故件数は県内平均よりも多い状況でした。事故が1件でもなくなるように効果的な交通安全対策をすることを目的にワークショップを実施しております。
●生活道路の交通安全対策する意義
歩行中・自転車乗車中の死者数は、全交通事故死者数の約半数を占めており、そのうち約半数は、自宅から500m以内の身近な道路で発生しています。
このため、国土交通省でも、生産性革命プロジェクトとして、生活道路対策エリアにおいて、ビッグデータを活用して速度超過、急ブレーキ発生、抜け道等の潜在的な危険箇所を特定し、凸部(ハンプ)や狭さく等を効果的、効率的に設置することにより、速度抑制や通過交通の進入抑制を図り、歩行者・自転車中心の空間づくりを推進しています。
●交通事故関係データ
ITARDA Web Map
生活道路事故メッシュ図などを公開
事件事故発生マップ(埼玉県警察)
県内の犯罪発生状況及び交通事故発生状況をマップにして公開
交通事故の現状
国土交通省作成の交通事故の現状の資料
●ワークショップを開催しました
協議会 | 日付 | 概要 |
---|---|---|
第1回ワークショップ | 平成31年2月6日 |
東弁財地区における交通安全対策について |
第2回ワークショップ | 令和元年5月27日 | |
第3回ワークショップ | 令和元年9月25日 | |
第4回ワークショップ | 令和元年12月6日 | |
第5回ワークショップ | 令和2年3月6日 | |
第6回ワークショップ | 令和2年10月23日 |
●ワークショップの様子
(具体的な交通安全対策について紹介しております)
(地図を広げて危険箇所について共有化を図ります)
(危険箇所に対してどのような対策が効果的か協議中)
●交通安全対策工事 概要図
●現地写真
交差点ハンプ(南割公園付近)
交差点ハンプ(東弁財3丁目5付近)
交差点ハンプ(東弁財3丁目11付近)
スムーズ横断歩道(セブン‐イレブン朝霞台駅南口店)
スムーズ横断歩道(朝霞市立第五小学校付近)
スムーズ横断歩道((株)光陽付近)
交差点ハンプ
交差点内を全面的に盛り上げているものであり、交差点手前における通過時の速度抑制や出会い頭、飛び出し事故の削減のため設置しています。また、交差点の視認性向上による運転手への注意喚起や円滑な横断歩行を支援する効果もあります。
スムーズ横断歩道
歩道と歩道の延長部分にハンプを設置するものであり、生活道路に入ろうとする車両の運転手への注意喚起を行います。また、横断歩行者の通行が円滑になるバリアフリー化の効果や、交差点進入速度を抑制し、歩行者を守る効果がある他、横断歩道部分を歩道の高さまで上げることで、歩行者をドライバーが認識しやすくなる効果も見込めます。
●第34回日本道路会議、「ゾーン30プラス」セミナー2021で事例紹介として発表しました!
日本道路会議とは
日本道路会議道路の行政、建設、維持管理、都市計画および道路交通に取り組んでいる全国の関係者等が参画して、道路に関する広範な問題について研究成果を発表し、意見を交換する日本最大の会議です。
公益社団法人日本道路協会の主催により、昭和27年以降ほぼ隔年ごとに開催され、その成果が期待されています。
(日本道路協会ホームページから引用)
「ゾーン30プラス」セミナーとは
令和3年8月、国土交通省道路局と警察庁道路局は道路管理者と警察が検討段階から緊密に連携しながら、最高速度30km/hの区域規制と物理的デバイスとの適切な組合せにより交通安全の向上を図ろうとする区域を「ゾーン30プラス」として設定し、生活道路における人優先の安全・安心な通行空間の整備に取り組んでいくこととしました。
「ゾーン30プラス」セミナーは、 「ゾーン30プラス」の整備をはじめとした生活道路における交通安全の向上をより効果的・効率的に図るため、整備までの流れや今後の整備の役に立つ情報等を、国土交通省の主催により紹介するものです。
講演の様子
日本道路会議(令和3年11月4日)
「ゾーン30プラス」セミナー(令和4年1月13日)
●国土交通大学校主催 道路交通安全〔事故対策コース〕実地研修が行われました!(令和4年8月30日)
国土交通大学校とは
国土交通大学校は、国土交通省の職員や国土交通行政に携わる地方公共団体・独立行政法人を対象に、新しい行政ニーズを的確に把握し、効率的に職務を行うために必要な知識・考え方の修得や行政能力の向上を目的とした研修を実施し、国民に開かれた行政運営を担う人材を育成する国土交通省の総合的な研修機関です。
今回の研修について
今回の研修は国土交通大学校主催のもと、道路交通安全対策に関する総合的な知識の習得を通じた科学的分析に基づく効果的・効率的な交通事故対策の立案能力の向上を図ることを目的として行われたものです。国土交通大学校より、朝霞市の東弁財地区の生活道路における交通安全対策について、対策に至った経緯や具体的な対策や効果などを話してほしいと依頼を受け、お引き受けすることになりました。
全国各地から道路交通安全対策に関わる多くの方が参加され、質疑応答では、さまざまな立場からご意見ご質問をいただきました。
研修の様子
概要説明
実地視察
●一人ひとりが交通安全の意識を持ちましょう
これらの安全対策を実施しても、一人ひとりが安全な行動をすることが未然に交通事故を防ぐことにつながります。生活道路を通行するときは、次のことに注意しましょう。
・速度を落として(自動車は概ね時速30キロメートル以下)走行しましょう。
・交差点に差し掛かったら徐行、「止まれ」の標識があれば一時停止し、安全確認を徹底しましょう。
・交差点付近がカラー舗装されている箇所は、特に安全確認を徹底しましょう。