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「スマホを渡しただけなのに・・・」子どものオンラインゲームでの課金トラブルが増えています

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0120775 更新日:2021年12月1日更新

子どものオンラインゲーム課金のトラブルが増えています

「おうち時間」にスマートフォン・タブレットや家庭用ゲーム機でオンラインゲームを利用して過ごす中で、子どもが保護者の許可なく課金してしまったというトラブルが急増しています。

中には数十万円以上の高額課金をしてしまうケースもあります。
利用時の状況によっては返金されないケースもありますので、事例を知ってトラブルを未然に防ぎましょう。

課金トラブルのイラスト

寄せられた相談の事例

小学生の子どもがキャリア決済(※)を使ってオンラインゲームに高額課金していた

スマートフォンの利用料金を確認したら、高額な料金が発生していることに気がついた。小学生の子どもが私のスマートフォンを使ってゲームアプリで遊んでおり、課金をしたようだ。
課金は禁止していたが、一緒に遊んでいた友達から「キャリア決済を使うとお金がかからない」と言われたらしい。

※キャリア決済とは、携帯電話会社のIDやパスワード等による認証で商品等を購入した代金を、携帯電話の利用料金等と合算して支払うことがきる決済方法のこと

子どもが、父親のアカウントに登録されていたクレジットカードで課金していた

小学生の子どもが、家庭用ゲーム機のゲームのポイントを入手するために、クレジットカードで約7万円課金していた。ゲーム機には父親のアカウントしかなく、父親のクレジットカードを登録していた。
息子は、動画サイトにゲームのポイントを入手する方法が紹介されているのを見て、その通りにやってみたという。

相談事例の問題点

保護者のスマートフォン端末や保護者用アカウントでログインしたゲーム機を子どもに使わせている

トラブルのきっかけとして最も目立つのは、保護者のアカウントが登録されたスマートフォンや保護者のアカウントでログインした家庭用ゲーム機を、子どもに渡して使わせている点です。このような端末等で子どもが課金した場合は、アカウントの所有者である保護者が決済を行ったとみなされます。

決済時のパスワードを設定していなかった、クレジットカードの管理が十分ではなかった

スマートフォン端末での課金トラブルの事例では、「パスワードが必要な設定になっていなかった」など、子どもでもタップするだけで簡単に課金ができるようになっていたというもののほか、「保護者が操作するところを見てパスワードを覚えた」、「保護者のクレジットカードを子どもが持ち出して課金した」などのケースがあります。

家庭用ゲーム機では、「子どもが保護者用アカウントで利用して課金してしまった」などのケースがあります。

決済完了メールを見落としていたため、課金に気づかなかった

保護者のアカウントで課金を行った場合は、保護者自身が設定したメールアドレス宛てに通知が届きますが、「メールを見落としていた」、「子どもが決済完了メールを削除していた」等、メールを見ていなかったために高額な請求になってしまったというケースが見られます。

アドバイス

課金する場合のルールを家族で話し合いましょう

オンラインゲームでアイテムを購入する際のルールについて、家族でよく話し合いましょう。

また、子どもが無断で現金やクレジットカードを持ち出すことがないよう、見つかりにくい場所に保管するなど、適切に管理しましょう。

保護者のアカウントで子どもに利用させず、保護者のアカウントで子どものアカウントを管理、保護できるように「ペアレンタルコントロール」を利用しましょう

子どもが保護者の許可なく課金してしまうことがないように、保護者のアカウントで子どもに利用させることは避けましょう。

また、子どものゲーム利用を管理、保護するための仕組みとして、「ペアレンタルコントロール」という機能が備わっていますので、それを利用することで、子どものアカウントでの課金を制限することができます。

事前に保護者のアカウント設定を確認しましょう

保護者のアカウントで子どもに利用させる場合には、事前にアカウントを確認し、決済時にパスワードが必要になっているか確認しましょう。

課金時に、普段使用しているアドレスに決済完了メールが届くように設定しましょう。高額な請求にならないように、上限額を設定することも一法です。

未成年者契約の取消しが可能な場合があります

未成年者が保護者の承諾なく契約を結んだ場合、原則として、民法で定められた未成年者取消権によってその契約を取り消すことができます。しかし、オンラインゲームでは、保護者のアカウントで子どもが課金している場合や、ゲーム内で年齢確認画面があるにもかかわらず成人であると偽って課金している場合には、取り消しや返金が認められないケースがあります。

困ったときは消費生活相談をしましょう

消費生活相談

関連リンク

消費者庁:オンラインゲームトラブル

国民生活センター:「スマホを渡しただけなのに…」「家庭用ゲーム機でいつの間に…」子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?