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広沢の池・カルガモ日記

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0104730 更新日:2020年10月27日更新

朝霞市指定史跡「広沢の池」で、令和2年(2020年)7月中旬頃からカルガモの親子の姿が見られました。

これまでにも、カルガモが広沢の池で厳冬期を過ごすということはありました。

広沢の池の冬の様子

平成30年(2018年)12月2日撮影 冬にこういった光景が見られる年もあります

カルガモの子育てはこれまでに無かったことなので、文化財課では、できるだけ自然に近い状態で子ガモに成長してほしいという思いから、遠くから見守り、観察を続けていました。

子ガモの成長の様子を画像とともにご紹介します。

市指定史跡「広沢の池」の詳細はこちら

 

6月下旬、文化財課の職員が草刈りをするため、広沢の池の周囲の土手を歩いていた時に、人の気配に驚いたカルガモが飛び出し、そこに卵を産み付けた巣があるのを偶然見つけたのが最初です。

広沢の池ほとりの巣と卵

6月24日 職員がカルガモの巣と卵を見つけました

人が近づいたために親ガモがいなくなってしまうことも考えられましたが、どうやらそのまま卵を温め続けていたようです。

7月中旬、5羽の子ガモを連れた親ガモの姿がありました。

※最初は子ガモが6羽いたとの情報をいただきました。情報ありがとうございます。

生まれたばかりのカルガモ

7月18日 卵からかえってまもない頃です

 

カルガモの親子

7月19日 こんな姿も見られました

池の水が越戸川へと流れ出る流出口に、子ガモが落ちるというハプニングもありました(落ちた子ガモは市職員が救出しました。)ので、無事に育ってくれることを願っていました。

※子ガモが成長するまで、流出口の穴を小さくするなどして対応しました。

2羽の子ガモ

7月24日 子ガモは2羽に減っていました。

しかし、1週間もしない間に、子ガモは2羽に減っていました。

子ガモがいなくなった原因はわかりませんが、他所での事例を調べてみると、カラスやネコなど他の生き物に襲われることが多いようです。

広沢の池は市街地に残る貴重な自然環境ですが、市街地に近い環境の中で動物が生き続けることの難しさが感じられました。

子ガモと親カモ

7月29日 まだまだ親とくっついています

子ガモの成長の様子を月ごとにご紹介します。

8月

少し成長した子ガモ

8月6日 少し大人びてきたでしょうか?

 

産毛が抜け始めた

8月16日 産毛が抜け始めています

この頃になると、動き方など、2羽の子ガモのそれぞれに個体差が出てきたように思われました(担当職員の主観で申し訳ありません。)。また、親ガモの動きを子ガモが真似しているような場面も見られました。

親子で泳ぐカルガモ

8月22日 成鳥の顔つきに近づいてきました

 

成長したカルガモ

8月28日 親子の判別が難しくなってきました

子ガモの顔つきが成鳥と変わらなくなり、産毛も生え変わって、大きさの違いなどを注意して見ないと親子の違いがわからなくなってきました。

9月

護岸で休むカルガモ親子

9月2日 護岸の上で一休み、といった光景です

 

子ガモだけ2羽

9月5日 3羽を一緒に撮影するのが難しくなりました

子ガモが活発に動き回るようになり、親ガモもそれを放任している様子で、親子3羽が一緒にいる場面を撮影するのがだんだん難しくなってきました。

4羽に増えたカルガモ

9月12日 4羽いるのがわかりますか?

いつものように文化財課職員が広沢の池に行くと、カルガモが4羽に増えていました。

もとからいた親子3羽に、どこかから1羽が飛んできて加わったものと推定されますが、互いに警戒しあっているような様子も見られ、どことなくほほえましい光景でした。

彼岸花とカルガモ

9月17日 タイトルは「彼岸花とカルガモ」です

 

3羽に戻ったカルガモ

9月20日 また3羽に戻っていました

 

フリーダムなカルガモ3羽

9月22日 それぞれ自由に動き回っています

4羽に増えたり、また3羽に戻っていたりしていましたが、9月中旬頃からは2羽でいることが多くなりました。

親子3羽のうちの1羽がどこかへ飛び立ったのだろうと思われましたが、その後も日によって数が増えたり減ったりしていました。

10月

岸辺のカルガモ

10月4日 こんな場面にも遭遇しました

 

羽ばたくカルガモ

10月13日 偶然撮れた1枚です

2羽でいることが多くなりましたが、この2羽もいなくなっていたり、戻ってきていたり、また4羽に増えていたり・・・という日が続いています。

文化財課では、今後も同様のことがあれば、遠くから見守りつつ観察して、みなさんにご紹介したいと思っています。