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第24回企画展 邪馬台国時代の朝霞 ―土器が語る交流の時代―
図録概要
弥生時代から古墳時代への移行期は、地域間交流が活発化し、古墳の出現を見る一大変革期と言えます。朝霞の地でもダイナミックな人の動きが新しい時代の幕を開けようとしていました。日頃目にする新聞やテレビ等で取り上げられるこの時期の話題の多くは、西日本を主としており、比べて当地域を含む関東や東日本の様子が市民の関心を引く機会は少ないと言わざるを得ません。そこで本展では、この時代における活発な人の動きと、新しい時代の幕開けを如実に伝える土器群を中心に展示し、朝霞地域の側から見た時代の遷り変り、その特徴を浮かび上がらせました。
目次
1 時代の風景
1 弥生から古墳へ ~邪馬台国の時代~
2 水稲農耕の受容
3 道具の革新 ~弥生時代の朝霞の斧~
コラム 弥生土器1号
4 青銅器の世界
5 朝霞の銅鐸 ~土で象る世界~
2 土器が語る地域色 ~弥生時代後期~
1 土器は時空のものさし ~見た目の違いと遷り変り~
2 土器の文様が語る弥生時代後期の地域のまとまり
3 東京湾岸東岸の土器 ~帯縄文土器群地帯より~
4 比企地域の土器 ~櫛描文・縄文多用土器群地帯より~
5 朝霞地域の土器 ~帯縄文土器群地帯より~
3 土器が動く! ~土器が語る交流の時代~
1 古墳出現前夜 ~弥生時代後期 遠江・三河との交流~
2 弥生から古墳へ ~東海発の土器拡散と前方後方形の世界~
3 弥生から古墳へ ~北陸の土器が語る大交流時代~
4 外来系土器と関東における古墳時代の幕開け
4 朝霞地域の土器が語る大交流の時代
1 和光の土器は語る
2 志木の土器は語る
3 朝霞の土器は語る
コラム 底に孔が開く壺
刊行年月日
平成21年10月10日