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多剤耐性菌について

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0068705 更新日:2018年2月1日更新

多剤耐性菌について

多剤耐性菌とは、多くの種類の抗菌薬(抗生剤)が効かなくなった細菌のことです。 
代表的なものとしては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、多剤性結核菌などがあります。

感染経路

手などについた細菌が、口などから入って感染します。

 感染力や病気をおこす力

感染力や病気を起こす力は、薬剤耐性がない一般の細菌と同じです。したがって、一般的には、健康な方の体の中に入ったり、皮膚や粘膜の表面についたりするだけでは、すぐに病気になるわけではありません。しかし、体の抵抗力が落ちているときなどには、多剤耐性菌による感染症にかかることがあり、この場合、抗菌薬(抗生剤)が効かないため、治療が難しくなります。

 予防・消毒方法

 ○こまめな手洗い・うがいを心がけましょう。

 ○感染症や食中毒をおこす菌の消毒と同じように、加熱やアルコール系などの一般的な消毒薬が有効です。

 病院で出された抗菌薬は、きちんと最後まで飲みましょう。

「抗菌薬によって耐性菌が生まれる」からといって、病院で処方された抗菌薬の用法・用量を勝手に変えるべきではありません。
特に以下のことを守りましょう。

 病院に行かずに、余った抗菌薬を適当に飲まない。

病気を起こしている細菌によって有効な抗菌薬は異なるため、以前効いた薬がまた効くとは限りません。また、ウイルスや他の原因による病気である可能性もあります。

処方された抗菌薬の量や種類を勝手に減らさない。

耐性菌ができてしまう前に、一気に目的の菌を殺すことが重要です。量や種類を減らすと、菌が中途半端に生き残ってしまうため、耐性菌ができやすくなります。

数回飲んで症状が軽くなっても、途中で服薬をやめない。

症状が軽くなっても目的の菌が生き残っていることがあります。途中でやめてしまうと、耐性菌ができやすくなるため、もらった抗菌薬は最後まで飲みきりましょう。