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ダニ媒介感染症

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0119335 更新日:2021年10月4日更新

ダニ媒介感染症

ダニはライム病・回帰熱・日本紅斑熱・ダニ媒介脳炎・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの病気の原因となる病原体を保有していることがあり、咬まれることでこれらの病気に感染することがあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は平成25年に国内で初報告されて以降、報告数は年々増加傾向にあります。令和3年3月に静岡県において、6月に愛知県において事例が確認されるなど、広い地域で潜在的に存在することが明らかになりつつあります。

また、令和2年1月に北海道において、マダニと推定される虫による刺咬後に発熱と下肢痛を訴えた患者から、エゾウイルスが新規に検出されました。

予防について

マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性があります。
山歩きや草むらなど、マダニが多く生息する場所に入る場合には、次のことに注意しましょう。
・肌の露出が少ない服装(長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴・帽子・手袋・首にタオルを巻くなど)
・忌避剤の併用も効果的です。
・屋外活動後は入浴し、マダニに咬まれていないか確認してください。特に、わきの下・足の付け根・手首・膝の裏・胸の下・頭部(髪の毛の中)などがポイントです。

マダニに咬まれたら

吸血中のマダニに気づいた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまう恐れがありますので、医療機関で処置をしてもらってください。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けてください。

参考

ダニ媒介感染症(厚生労働省ホームページ)

ダニ媒介脳炎(厚生労働省ホームページ)

マダニ対策、今できること(国立感染症研究所ホームページ)