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農業者の皆さんへ 輸入粗飼料に由来する堆肥を使用する際にはご注意ください!

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0062809 更新日:2017年7月18日更新

輸入飼料を給与した牛に由来する堆肥を使用する際にはご注意ください!

 海外で使用された農薬の成分(クロピラリド)が含まれた輸入肥料が家畜に給与された場合、堆肥を通じて、トマト、スイートピー等の園芸作物やマメ科牧草等の生育に障害を起こす可能性があります。

クロピラリド ながれ

被害を未然に防止するために

○堆肥の情報を確認しましょう。
➡ 堆肥や培土を買うときは、原材料に関する情報を必ず提供元に確認し、提供元が生物検定を行っている場合は、結果の提供を求めましょう。
  特に、クロピラリドが作物生産に及ぼす影響が高まるおそれがあるときには、十分に注意しましょう。
➡ 生育障害が出ないことが確認できないときは、生物検定によって、生育障害のおそれがないことを確認して堆肥や培土を使用しましょう。あるいは、耐性の強いイネ科作物や露地栽培のほ場に施用しましょう。

○堆肥の施用量を遵守しましょう。
➡ 各都道府県の施肥基準等に即して堆肥の施用量及び施用方法を適正に守りましょう。

被害を受けやすい作物(耐性の弱い作物)

 クロピラリド耐性の弱い作物は次のものです。特に、これらを施設やポットで栽培する場合は、
 (1)牛由来堆肥の投入量の低減
 (2)牛由来堆肥を施用する場合は、土壌とよく混和する等に取り組みましょう。
 ○特に弱いもの (例)トマト、ミニトマト、大豆、えだまめ、さやえんどう、そらまめ、ヒマワリ、コスモス、アスター、スイートピー
 ○弱いもの   (例)ピーマン、さやいんげん、にんじん、しゅんぎく、ふき、きく、ひゃくにちそう

クロピラリドが原因と疑われる症状がみつかったときは

地域の普及指導センターへ相談しましょう! 

問題のある作物

さいたま農林振興センター農業支援部 048-822-1007)

参考

(1) クロピラリドは、広葉雑草(クローバーなど)を枯らす除草剤の成分で、我が国が粗飼料や飼料穀類の多くを輸入している米国、豪州、カナダ等の各国で使用されています(我が国では申請がなく農薬登録されていません)
(2) クロピラリドは、家畜の体内から排出され、家畜や人に対する毒性が低いため、飼料に含まれていても、家畜や人の健康に影響を及ぼす心配はありません。
(3) クロピラリドに対する感受性は、作物や品種により大きく異なりますが、トマト、ナス、大豆、スイートピー、マメ科牧草等の作物にごく低濃度でも障害を引き起こす可能性があります(イネ科作物は耐性があるため、通常の施用量では稲、麦、とうもろこしやイネ科牧草の生産に障害を引き起こす心配はありません)。

お問い合わせ先

埼玉県農林部農産物安全課 Tel 048-830-4049