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学校給食で台湾料理を提供しました(令和7年6月)
台湾料理
令和7年6月13日(金曜日)、市内の小・中学校の給食に台湾料理を提供しました。
今回提供したのは、「ルオポータン」(右下)と「ルーローハン」(右上)です。
1.滷肉飯(ルーローハン)
滷肉飯は台湾を代表する国民的なごはん料理です。夜市や食堂では必ず出会える料理で、香辛料の入った甘じょっぱいタレで煮込んだ豚肉やひき肉をごはんにかけて食べます。やわらかいお肉とごはんがよく合い、香ばしい香りが広がります。小さな丼ぶりサイズで提供されることも多く、小腹がすいたときにもぴったりです。手ごろな値段で食べられるため、子どもから大人まで愛されており、「台湾の味」として観光客にも人気があります。
2.蘿蔔湯(ルオボータン)
蘿蔔湯は台湾の家庭でよく作られる大根スープです。豚のスペアリブをコトコト煮込んでから大根を加えたり、肉団子や干しえびを入れたりと、家庭ごとにさまざまなレシピがあります。やさしい味わいで体が温まり、病気のときや寒い日にもよく飲まれます。大根は安くて手に入りやすいため、台湾の人びとにとって「庶民の味」として親しまれています。食卓にのぼる回数も多く、お母さんやおばあちゃんの味を思い出させる、ふるさとのスープです。
台湾の文化の紹介
1.儒教の影響
台湾の文化には、儒教の考え方が深く残っています。儒教は「家族を大切にすること」「年上を敬うこと」「礼儀を守ること」を教えます。そのため台湾の人びとは、親や祖父母を敬い、先生を尊重します。学校でも勉強をがんばり、規律を守ることが大切にされます。儒教は今でも日常生活に息づき、台湾の価値観を支える柱となっています。
2.日本文化の影響
1895年から1945年まで、台湾は約50年間日本の統治下にありました。この時代に鉄道や学校が整えられ、近代化が進みました。また、日本語教育や日本の文化が生活に広がり、日本文学や音楽に親しんだ人もいました。日本統治には厳しい面もありましたが、その経験は台湾社会に影響を残しました。今日、台湾の人が日本に親しみを持つ理由の一つになっています。
3.民主主義の発展
1980年代から台湾では民主化が進みました。1996年から総統を国民が直接選ぶ選挙が始まり、言論の自由も広がりました。現在の台湾は多様な意見や文化を尊重し、自由で開かれた社会を目指しています。こうした民主主義の姿勢は、台湾の人びとにとって大きな誇りとなっています。
記事作成にあたり、多文化推進サポーターの葉山彩蘭様にご協力いただきました。