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学校給食で中国料理を提供しました(令和4年7月)

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0134463 更新日:2022年10月14日更新

中国料理

令和4年7月13日(水曜日)、市内の小・中学校の給食に中国料理を提供しました。

今回提供したのは、「鶏だんごのビーフンスープ」と「マーボー豆腐」です。

給食写真

写真右下が鶏だんごのビーフンスープ、右上がマーボー豆腐

鶏だんごのビーフンスープ

鶏だんごのビーフンスープは、中国で家庭料理として広く親しまれている料理です。

ビーフンとはうるち米を粉状にした米粉を麺のようにしたもので、中国南部で広く食べられています。似たものは東南アジアの料理でも見られます。

ビーフンそのものは淡泊な味をしているため、肉や野菜と炒めて醤油などで味付けをする料理、焼きビーフンとして食べることもあります。

鶏だんごのビーフンスープにおいては、鶏だんごから出る旨みやスープの出汁がビーフンにしみこみ、あっさりとしながらも味わい深い料理となっております。また、鶏だんごもビーフンも柔らかく食べやすいことから、子どもからお年寄りの方まで誰でも美味しく食べることができます。家族全員で分け合って食事できる料理であることが、家庭料理として愛されてきた理由です。

マーボー豆腐

マーボー豆腐は、日本でも広く親しまれている中国料理の一つです。四川料理と呼ばれる郷土料理の特徴をよく表していて、その特徴とは、唐辛子などによる「辛さ」と山椒の仲間である花椒(ホアジャオ)などによる「痺れる辛さ」です。まかない料理が由来とされていることから、レシピは人それぞれのアレンジがありますが、本場のレシピにおいて赤唐辛子と花椒以外で特に欠かせない材料を紹介します。

それは、豆板醤(トウバンジャン)と豆鼓(トウチ)、そして鶏がらスープです。豆板醤は塩辛い味噌、豆鼓は塩辛大豆のようなもので、これらを使うことでマーボー豆腐独特の辛さと美味しさを引き出し、鶏がらスープはこれら数種類もの辛さを喧嘩させずに一つにまとめてくれます。

日本では辛さを控えめにしつつも美味しく調理されているものが多いですが、将来辛さの中に旨みが広がる本格的なマーボー豆腐もぜひ食べてみて欲しいと思います。

中国文化の紹介

中国写真

中国の国土は東西にも南北にも長く、一つの国の中でも地域によって気候が大きく異なります。ロシアに接する北部では、冬はマイナス20度前後になるほど寒い地域ですが、海南島(かいなんとう)という南部のリゾートがある地域は、1年中20度を超えるような暖かい気候が見られます。

そのため、地域によって大きく文化が異なっており、その代表例が料理です。その多様さから四代料理とも八代料理とも区分されるほどそれぞれ特徴があり、四川料理もその一つに含まれます。また、気候の違いから北部は小麦が、南部では稲が育てられるため、北部では麺や餃子などの料理が多く、南部ではお米に合う料理が多く発展してきました。

中国は他国と地続きであることから、その歴史と文化は他の文化とぶつかったり混ざり合ったりすることで形成されてきました。その中で漢字など今も残る文化が生まれ、その多くが日本にもやってきたのです。

面白いことに、漢字の文化がお互い残っているために、日本で生まれた単語で、逆に中国で定着したものがあります。特に有名なのは「可愛い」で、中国人も「可愛(クーアイ)」という表現を使っています。

 

記事作成にあたり、多文化推進サポーターの秋本裕子様にご協力いただきました。