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学校給食でインドネシア料理を提供しました(令和4年12月)

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0137253 更新日:2023年2月1日更新

インドネシア料理

令和4年12月21日(水曜日)、市内の小・中学校の給食でインドネシア料理を提供しました。

今回提供したのは、「ソトアヤム(写真右下)」と「ナシゴレン(写真左上)」です。

給食(インドネシア料理)

ソトアヤム

「ソト」は「具だくさんのスープ」、「アヤム」は「鶏肉」という意味です。鶏肉のほかに、麺やロントンというご飯をバナナの葉で包んで蒸したもの、ゆで卵、もやし、ネギなどが入っていたり、家庭や地域によって色々なソトアヤムがあります。しかし、かぼすに似た「ヒラミレモン」と赤ニンニクのスライス揚げは必ず入っていて、香ばしくさっぱりしたスープです。具がたくさん入っていると、それだけでお腹がいっぱいになりますし、具があまり入っていなければ、スープとして、ご飯や他のおかずと一緒に食べます。

インドネシアは大きな島国で、色々な民族が住んでいますが、「ソトアヤム」は朝昼晩を問わず、また庶民向けか高級レストランを問わず、いつでもどこでも出てくる料理の一つです。

ナシゴレン

「ナシ」は「ご飯」、「ゴレン」は「油で炒めたり揚げたりする」という意味ですので、「ご飯を炒めたもの」=「チャーハン」です。インドネシアなどの熱帯の国々のお米は「インディカ米」で、日本のお米「ジャポニカ米」よりも細長く、パサパサしているので、油で炒めても米粒がくっつかず、チャーハンには適しています。ニンニクや唐辛子、ご飯、鶏肉やエビなどを炒めてソースなどで味付けします。ナシゴレンにはキュウリやトマトのスライスと、目玉焼きが同じ皿に盛り付けられているのが一般的です。道端の屋台などで手軽に食べられるので、朝ごはんとして食べている人が多いです。

 

 ソトアヤムとナシゴレンの意味を知ると、感のいい人は「鶏の唐揚げ」は、「アヤムゴレン」というのかなと気がついたかもしれませんね。そうです、インドネシア人は「アヤムゴレン」も大好きです。

インドネシアの文化の紹介

インドネシア地図

インドネシアの人口は約2億7千万人(日本の2倍)、国土面積は日本の5倍で、東の端(パプア)から西の端(アチェ)まで飛行機で7時間かかります。島の数は17,000もあります。 各地域に異なる言語と文化・習慣を持つ民族が数百もいる、「多民族国家」です。ですので、インドネシア人というのは、その全体を指している言葉で、具体的には多種多様なのです。

 インドネシア人の大半はイスラム教徒ですが、イスラム教の教えに厳しい地域もあれば、ゆるい地域もあります。また、一般的な傾向をいうと、華人(ずっと昔に中国から移り住んできた人々)は仏教又は儒教を、バリ人はヒンズー教を、バタック人(北スマトラ)やメナド人(北スラウェシ)、パプア人はキリスト教徒が多いです。イスラム教徒は豚肉を、ヒンズー教徒は牛肉を食べてはいけないことになっています。

インドネシアでは、「宗教」が社会や生活の中心にあり、学校の教科にもなっています。誰でも自分の宗教を公表することは当たり前というよりも、先にあげたいずれかの宗教を信仰していなければなりません。そこが日本人と大きく異なるところです。

 経済活動では、以前は欧米や日本・中国・韓国と連携する傾向が強かったのですが、最近は中東のカタールやサウジアラビアからの投資も増えてきています。

インドネシア人にとって「多様性」は当たり前のことなので、外国との取引や交流でも自然にどの国の人とも付き合えるのでしょう。「多文化共生」においては、日本のお手本になる国ではないでしょうか。

 

記事作成にあたり、多文化推進サポーターの岡本 幸江様にご協力いただきました。