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情報セキュリティ基本方針

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0134636 更新日:2022年4月1日更新

情報セキュリティ基本方針 

 1 目的

 本基本方針は、本市が保有する情報資産の機密性、完全性及び可用性を維持するため、本市が実施する情報セキュリティ対策について基本的な事項を定めることを目的とします。

2 定義

 (1)ネットワーク
   コンピュータ等を相互に接続するための通信網及びその構成機器(ハードウェア及びソフトウェア)をいいます。
 (2)情報システム
   コンピュータ、ネットワーク及び電磁的記録媒体で構成され、情報処理を行う仕組みをいいます。
 (3)情報セキュリティ
   情報資産の機密性、完全性及び可用性を維持することをいいます。
 (4)情報セキュリティポリシー
   本基本方針及び情報セキュリティ対策基準をいいます。
 (5)機密性
   情報にアクセスすることを認められた者だけが、情報にアクセスできる状態を確保することをいいます。
 (6)完全性
   情報が破壊、改ざんまたは消去されていない状態を確保することをいいます。
 (7)可用性
   情報にアクセスすることを認められた者が、必要なときに中断されることなく、情報にアクセスできる状態を確保することをいいます。
 (8)マイナンバー利用事務系(個人番号利用事務系)
   個人番号利用事務(社会保障、地方税若しくは防災に関する事務)または戸籍事務等に関わる情報システム及びデータをいいます。
 (9)Lgwan 接続系
   人事給与、財務会計及び文書管理等Lgwan に接続された情報システム及びその情報システムで取り扱うデータをいいます。
 (10)インターネット接続系
   インターネットメール、ホームページ管理システム等に関わるインターネットに接続された情報システム及びその情報システムで取り扱うデータをいいます。
 (11)通信経路の分割
   Lgwan 接続系とインターネット接続系の両環境間の通信環境を分離した上で、安全が確保された通信だけを許可できるようにすることをいいます。
 (12)無害化通信
   インターネットメール本文のテキスト化や端末への画面転送等により、コンピュータウイルス等の不正プログラムの付着が無い等、安全が確保された通信をいいます。

3 対象とする脅威

 情報資産に対する脅威として以下の脅威を想定し、情報セキュリティ対策を実施します。

  1. 不正アクセス、ウイルス攻撃、サービス不能攻撃等のサイバー攻撃や部外者の侵入等の意図的な原因による情報資産の漏えい、破壊、改ざん、消去、重要情報の詐取、内部不正等
  2. 情報資産の無断持ち出し、無許可ソフトウェアの使用等の規定違反、設計及び開発の不備、プログラム上の欠陥、操作及び設定ミス、メンテナンス不備、外部委託管理の不備、機器故障等の非意図的原因による情報資産の漏えい、破壊、消去等
  3. 地震、落雷、火災等の災害によるサービス、業務の停止等
  4. 大規模または広範囲にわたる疾病による要員不足に伴うシステム運用の機能不全等
  5. 電力供給の途絶、通信の途絶、水道供給の途絶等のインフラの障害からの波及等

4 適用範囲

 (1)適用の範囲
   本基本方針は、本市が保有する情報資産のすべてに適用します。
 (2)情報資産の範囲
   本基本方針が対象とする情報資産は、以下のとおりとします。
  1.ネットワーク、情報システム及びこれらに関する設備、電磁的記録媒体
  2.ネットワーク及び情報システムで取り扱う情報(これらを印刷した文書を含みます。)
  3.情報システムの仕様書、ネットワーク図等のシステム関連文書
  4.朝霞市情報公開条例(平成13年朝霞市条例第25号)第2条第2項に規定する公文書

5 職員等の遵守義務

 本市が保有する情報資産に携わるすべての職員、会計年度任用職員及び臨時的任用職員(以下「職員等」といいます。)は、情報セキュリティの重要性について共通の認識を持ち、業務の遂行に当たって情報セキュリティポリシー及び同ポリシーに基づき定められる実施手順を遵守しなければなりません。なお、本市の業務委託を受けた外部委託業者等も、本市が保有する情報資産の範囲において同様に遵守する義務を負います。

6 情報セキュリティ対策

 上記3の脅威から情報資産を保護するために、以下の情報セキュリティ対策を講じます。

(1)組織体制
 本市の情報資産について、情報セキュリティ対策を推進する全庁的な組織体制を確立します。
(2)情報資産の分類と管理
 本市の保有する情報資産を機密性、完全性及び可用性に応じて分類し、この分類に基づき情報セキュリティ対策を実施します。
(3)情報システム全体の強靭性の向上
 情報システム全体に対し、次の三段階の対策を講じます。

  1. マイナンバー利用事務系においては、原則として、他の領域との通信をできないようにした上で、端末からの情報持ち出し不可設定や端末への多要素認証の導入等により、住民情報の流出を防ぎます。
  2. Lgwan 接続系においては、Lgwan と接続する業務用システムと、インターネット接続系の情報システムとの通信経路を分割します。なお、両システム間で通信する場合には、無害化通信を実施します。
  3. インターネット接続系においては、不正通信の監視機能の強化等の高度な情報セキュリティ対策を実施します。高度な情報セキュリティ対策として、都道府県と市区町村のインターネット接続口を集約した上で、自治体情報セキュリティクラウドの導入等を実施します。

(4)物理的セキュリティ
 サーバ等、マシン室等、通信回線等、職員等のパソコン等の管理について、物理的な対策を講じます。
(5)人的セキュリティ
 情報セキュリティに関し、職員等が遵守すべき事項を定めるとともに、十分な教育及び啓発を行う等の人的な対策を講じます。
(6)技術的セキュリティ
 コンピュータ等の管理、アクセス制御、不正プログラム対策、不正アクセス対策等の技術的対策を講じます。
(7)運用
 情報システムの監視、情報セキュリティポリシーの遵守状況の確認、外部委託を行う際のセキュリティ確保等、情報セキュリティポリシーの運用面の対策を講ずるものとします。また、情報資産に対するセキュリティ侵害が発生した場合等に迅速かつ適切に対応するため、緊急時対応計画を策定します。
(8)外部サービスの利用
 外部委託する場合には、外部委託事業者を選定し、情報セキュリティ要件を明記した契約を締結し、外部委託事業者において必要なセキュリティ対策が確保されていることを確認し、必要に応じて契約に基づき措置を講じます。約款による外部サービスを利用する場合には、利用にかかる規定を整備し対策を講じます。ソーシャルメディアサービスを利用する場合には、ソーシャルメディアサービスの運用手順を定め、ソーシャルメディアサービスで発信できる情報を規定し、利用するソーシャルメディアサービスごとの責任者を定めます。
(9)評価・見直し
 情報セキュリティポリシーの遵守状況を検証するため、定期的または必要に応じて情報セキュリティ監査及び自己点検を実施し、運用改善を行い情報セキュリティの向上を図ります。情報セキュリティポリシーの見直しが必要な場合は、情報セキュリティポリシーの見直しを行います。

7 自己点検の実施

  情報セキュリティポリシーの遵守状況を検証するため、定期的または必要に応じて情報セキュリティ自己点検を実施します。

8 情報セキュリティポリシーの見直し

 情報セキュリティに関する状況の変化に対応するため新たに対策が必要になった場合には、情報セキュリティポリシーを見直します。

9 情報セキュリティ対策基準の策定

 上記6、7及び8に規定する対策等を実施するために、具体的な遵守事項、判断基準等を定める情報セキュリティ対策基準を策定します。

10 情報セキュリティ実施手順の策定

 情報セキュリティ対策基準に基づき、情報セキュリティ対策を実施するための具体的な手順を定めた情報セキュリティ実施手順を策定するものとします。
 なお、情報セキュリティ実施手順は、公にすることにより本市の行政運営に重大な支障を及ぼすおそれがあることから非公開とします。