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明るく住みよい街づくりのために

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0060693 更新日:2016年6月16日更新

 私たちの住んでいるまちは、それぞれの市町村が定めた都市計画により、便利で安全な暮らしやすい「まちづくり」を目標に総合的な計画が決められています。
 しかし、全体的な計画だけでは、地域のきめ細やかなまちづくりのニーズに対応できないため、地区レベルのまちづくりの計画を推進するため都市計画法に基づく地区計画制度、建築基準法に基づく建築協定制度や任意のまちづくり協定などがあります。
 これらの制度は、手続きは異なりますが、基本的には地区住民のまちづくりに対する積極的な意向が重要であり、住民自らルールを取り決め、それを守るという精神が不可欠です。

建築協定とは?

 建築物を建築する場合には、建築基準法などで、用途、構造などいろいろな基準が定められていますが、それらはみな一律の基準であり、その地域に応じた住みよい環境づくり、個性あるまちづくりをするためには必ずしも十分とは言えません。そこで、良好なまちづくりを行うため、地域の方々にも自分たちのまちについて考え、参加して頂く「建築協定」という制度が設けられています。
 建築協定制度は、住宅地としての環境または、商店街としての利便を高度に維持増進するなどのため、土地所有者等の全員の合意によって、建築基準法に決められた最低限の基準に加え、それ以上のきめ細かい基準を定めて、互いに守りあっていくことを約束する制度です。
 また、開発者が1人で協定を結ぶことができる「一人協定」という制度もあり、新しく開発された市街地においても、あらかじめ環境を維持するための基準を設定することが開発者にも期待されています。
 建築協定は、単なる申合せや任意の協定と違って、締結するときは朝霞県土整備事務所長に申請して認可を受ける必要があります。また、合意した当事者間だけでなく、協定参加者の土地等を後から購入し権利者となった人にも効力がおよびます。

建築協定でどんなことがきめられるの?

 建築物等に関する基準として「建物の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠及び建築設備」についての基準が協定で定められるので、住みよい街づくりができます。具体的には次のようなものがあります。

純粋な住宅地にしたい

問題

 店舗やレストランが建ちだした

協定

 住宅以外の建物を制限

一戸建て住宅地の環境を守りたい

問題

 マンションや長屋住宅が建ちだした

協定

 一戸建て住宅以外の建物を制限

良好な住宅地の景観を守りたい

問題

 生け垣をつぶしてブロック塀にする家が多くなった

協定

 ブロック塀を制限

プライバシーを守りたい、日照をできるだけ確保したい

問題

 高層の建物が建ってプライバシーが損なわれる
 南側に高い建物や敷地境界ギリギリに建ったため日当たりが悪くなった

協定

 高さ(階数)や後退距離などを決める
 隣家との距離、境界からの距離を決める

ゆったりとした住宅地にしたい

 問題

 敷地が分割されて住宅が建て詰まってきた

協定

 敷地の最低規模や敷地分割を制限する
 決められた建ぺい率や容積率より厳しい基準を決める

上記のほかにも・・・・・

  • 形態、用途を定めることにより美観、環境の保全が出来る。
  • 道路からの距離を定め、家並みをそろえる。
  • 緑を保全し、植樹をすすめる。
  • 建物の形態、外壁の色を決める。
  • 建物を耐火構造にする。
  • 設備を共同化する。

 このように協定事項はいろいろありますが、協定しようとする内容が、協定区域の実状に合ったものであることが必要です。

建築協定をしようとするときは?

 環境の良い静かな住宅地に、突然中高層建築物が建てられて日照を妨げられたり、また特殊な用途の建物ができて附近住民の生活環境が乱されるといったこともあります。こうしたことを未然にふせぐには建築協定を活用するのが一番効果的です。
 建築協定を結ぶには、まず、住民の方々の話し合いを積み重ね、気運を盛り上げていくことが必要です。その呼びかけは、町内会や自治会などの集会を利用していくことも一つの方法です。

より良いまちづくりについて

 まちづくりにおける建築協定は、地域のよりよい環境を創っていくために、その地域の方々が全員の合意のもとに、基準を定めてお互いに守りあっていくことを約束する制度です。
 したがって、協定を結ぼうとする場合には、地域の方々がこの制度について十分理解していただくとともに、協定を作ろうとする機運を盛り上げていくことが必要となります。そのためには、勉強会や説明会を開催し、より良いまちづくりについて十分な話し合いをされることをお勧めします。