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外来植物にご注意ください

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0117104 更新日:2023年2月14日更新

外来植物とは

 「外来植物」とは、もともとその地域になかった植物が、人間の活動によって他の地域から持ち込まれた植物のことです。その中でも、生態系などに大きな影響を与えるものを 侵略的外来種と呼びます。そして特に注意すべき外来種は、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。繁殖力が強く、在来種への影響が大きいため、自宅の敷地内で発見した場合は、駆除のご協力をお願いします。

 

特定外来生物とは

 「特定外来生物」とは、海外起源の外来種で、生態系や人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれのある生物で、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づいて指定された生物のことです。特定外来生物に指定された生物は、飼養・栽培・保管・販売・譲渡・輸入・野外に放つこと・種をまくこと等は禁止されており、違反した場合には罰則が課せられます。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体全体だけではなく卵、種子、器官なども含まれます。

「オオキンケイギク」「ナルトサワギク」「アレチウリ」「オオフサモ」など

 

外来植物の駆除

 外来植物が自宅の敷地内で生育している場合、種ができる前に根から抜き取り、ビニール袋等に密封して可燃ごみに出してください。種ができている場合は、種が飛ばないように十分注意ください。

また、作業の際はけが等を防ぐため、長袖の服や作業用の手袋等を着用するなど、できるだけ肌を露出しないようにしましょう。作業終了後は、服や長靴、道具等に、種子や根などの繁殖できる部位が付着していないかを、現地でよく確認しましょう。 

○種子をつける前のできるだけ早いうちに根から抜き取るのが効果的です。
!注意! オオキンケイギクは、生きたままの保管や運搬が禁止されていますので、
     抜き取った後は2~3日天日にさらして枯死させた後で可燃ごみとして
     処分してください。
○除草剤による駆除も効果的ですが、他の植物や周辺環境への配慮をお願いします。

 

オオキンケイギク(特定外来生物)

オオキンケイギク1​ オオキンケイギク2

(写真出典:環境省-外来種写真集より)

「キバナコスモス」と似た植物であることから、誤って栽培していたり、知らない間に繁殖している場合があります。

特徴
・キク科の多年草
・繁殖時期は5~7月頃で黄色い花をつける
・高さは、30~70cm
・路傍、河川敷、線路際などの日当たりの良い場所に生育して大群落をつくる
・昆虫類に受粉を頼る虫媒花
・葉は、細長いへら状をしており対生する

外来生物対策-オオキンケイギクについて(環境省ホームページより)

みんなで駆除しようオオキンケイギク (環境省ホームページより)

ナルトサワギク(特定外来生物)

ナルトサワギク1 ナルトサワギク2​​

(写真出典:環境省-外来種写真集より)

特徴
・キク科の一年草または多年草
・開花期はほぼ一年中、直径2cm程度の鮮やかな黄色の花をつける
・高さは、30~70cm
・空地、路傍、河川敷などの日当たりの良い場所に生育する
・種子はタンポポのように綿毛で風に乗って拡散する
・アルカロイドを含み、草食動物に対して有毒なため、家畜が中毒症状をおこす恐れがある​

アレチウリ(特定外来生物)

アレチウリ​ アレチウリ​​​

(写真出典:環境省-外来種写真集より)

​​特徴
・ウリ科の一年草
・開花期は8~10 月、直径1cm程の黄白色の花序を形成
・高さは、30~70cm
・日当たりの良い場所を好み、河川の川岸に非常に多い
・粗い毛を密生したつるで、他の物に巻きつき、長さ数~十数mになる

オオフサモ(特定外来生物)

オオフサモ1 オオフサモ2​​

(写真出典:環境省-外来種写真集より)

「オオフサモ」は、浅水中に群生する植物です。植物体の断片から繁殖を促してしまうので、水遊びや釣りなどでみかけたら、下流部への拡散をしないよう注意が必要です。

特徴
・アリノトウグサ科、水中から水の上に伸びる抽水性の多年草
・開花期は6月頃
・水中で枝分かれした根茎から長さ10~30cmの緑色の茎を水上に出す
・日当たりの良い場所を好み、河川の川岸に非常に多い
・鳥の羽のような形の葉
・湖沼、河川、池、水路、一部の休耕田など、水が浅いところに生える
・栄養繁殖が旺盛で、ばらばらになった茎から葉や根を出して再生する​

 

その他の外来植物

 特定外来生物に指定されていなくても、生態系へのリスクが見逃せない外来植物もあります。

 
アメリカオニアザミ(生態系被害防止外来種)

アメリカオニアザミ1 アメリカオニアザミ

「アメリカオニアザミ」は、繁殖力が強く、環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。また、固く鋭いトゲがあるため、素手で安易に触れると危険です。次のことに気を付けて駆除のご協力をお願いします。

・固く鋭いトゲがあるため、革手袋等をつけて作業してください。
・スコップ等を使用して根周辺の土ごと堀り上げてください。株や根が残っていると再生してしまいます。
・可燃ごみとして処分してください。なお、トゲがごみ袋を突き破り、収集作業員が怪我をする可能性がありますので、新聞紙などでくるむか「トゲ注意」の貼紙をごみ袋に貼るなどご配慮願います。

​特徴
・ヨーロッパ原産、キク科の一~二年草
・繁殖期は7~10月で、ピンク色の花をつける
・高さは、50~100cm
・葉や茎に固く鋭いトゲを持ち、手に刺さると痛みを伴う
・種子はタンポポのように綿毛で風に乗って拡散する
・枯れた後でも鋭いトゲがあるため、駆除の際には十分に注意する

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ1 ナガミヒナゲシ2

「ナガミヒナゲシ」は他の植物の成長を阻害するアレロパシー活性が強く、生態系の影響が心配されています。また、可愛らしい花を咲かせるナガミヒナゲシですが、触れると手がかぶれるなどの症状が出る可能性がある成分を持っています。葉っぱがヨモギと似ているため、ヨモギだと思って触ったら手がかぶれたり、ヨモギと思って口に入れてしまったりする危険性があるため、注意が必要です。

特徴
・ケシ科の一年草
・開花時期は4~6月で、オレンジの花をつける
・高さが20~60cm
・葉はタンポポやヨモギの葉に似たロゼット状
・1つの実から約1500粒の種が取れ、1つの個体が100個の実をつけることもあるため合計で約15万粒の種を作る
・アルカイド性の有害物質を有する

関連サイト

特定外来生物等一覧(環境省ホームページより)

 生態系被害防止外来種リスト(環境省ホームページより)

 特定外来生物の見分け方(同定マニュアル)(環境省ホームページより)

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