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平成29年度施政方針

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0059720 更新日:2017年4月10日更新

  このたび市民の皆様の信任を得て、引き続き朝霞市長として市政を担わせていただくことになりました。改めて市民の皆様の負託にお応えする責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いでございます。
 私は、市議会議員、県議会議員としての経験を踏まえつつ、平成17年3月17日に朝霞市長に就任以来3期12年にわたり、市民の皆様と議員各位のご理解、ご協力を賜りながら、朝霞市の発展に向け全力を傾注してまいりました。
 今後につきましても、これまでの経験をもとに市政運営に努めてまいる所存でございます。
 さて、今後の4年間を展望いたしますと、平成29年度は、市制施行50周年の節目を越え、新たな50年に向けた船出の年であり、首都東京に隣接する住宅都市として発展してきた我が朝霞市が、都市として一段と成熟していくための新たなスタートの年と位置づけたいと考えております。
 このまちに暮らす市民の皆様にとって、文字どおり第5次総合計画の将来像である「私が 暮らしつづけたいまち 朝霞」とするためには、福祉・教育といった基礎的政策を引き続き重視することはもちろん、環境や文化の保全・創造といった政策を展開することにより、朝霞市への愛着や誇りをより多くの市民の皆様に持っていただけるよう留意したいと考えます。また、まちづくりの面では、朝霞市の魅力である自然景観や文化的資源の価値を大切にしながら、バランスのとれた市街地形成や産業振興を意図した、新たなまちづくり構想としての都市計画マスタープラン等を土台に、積極的に施策の具体化を図ってまいりたいと考えます。特に、地域産業の振興は、経済の活性化を図るだけでなく、新たな雇用を創出し、高齢者や女性、また障害をお持ちの方々の社会進出を推進する面からも重要であると認識しております。
 そして、3年後の平成32年は、東京オリンピック・パラリンピックの年となります。世界中の注目を集めるオリンピックに、地元自治体として参加できるを誇りとし、また、朝霞市の魅力を内外に幅広くアピールできる絶好の機会と捉え、市民の皆様とともに、世界中からのお客様に心を込めたおもてなしをし、交流の輪を広げてまいりたいと考えております。
 それでは、市長として市政運営を行うにあたり、第5次総合計画を踏まえつつ、私の4期目のアクションプランである「いいまち!朝霞」に基づき、重点的に取り組みたいと考えております主な事項について申し上げます。
 1点目は「安全・安心で、人にやさしいまちに…」でございます。
 近年、日本各地で甚大な被害をもたらす自然災害が続いております。昨年、本市におきましても市内各地に浸水被害をもたらした台風9号による豪雨に見舞われるなど、これまで以上に自然災害への対策を充実していかなければならないと考えております。
 特に、自然災害の発生を予測することは難しいため、日頃からの備えを行い、災害に強いまちとなるよう、水道施設の耐震化や下水道ストックマネジメント基本計画の策定などライフラインの強化を進めるほか、局地的な集中豪雨に迅速な対応を行うため、雨量計の設置や、道路冠水等が発生しやすい箇所の排水を促し、被害を抑制するための水路しゅんせつ工事等を推進してまいります。
 日常生活においても、誰もが安心して平穏に生活できるよう、防犯灯の省エネルギー化や長寿命化を図るために、防犯灯のLED化を促進するための補助制度を拡充するとともに、懸案である朝霞駅のホームドア設置を促進するため、費用の一部を負担し、駅の安全確保を図ってまいります。
 公共施設では、市民会館の耐震化や保健センター耐震補強工事に向けた設計を行うほか、平成34年度の供用開始を目指し、ごみ焼却処理施設の更新作業を進めるなど、市民の皆様に安心して利用していただける公共施設の整備に努めてまいります。
 さらに、福祉では、障害者ふれあいセンターにおける相談支援事業の開始、総合福祉センターにおける障害福祉サービス事業のうち、生活介護事業の定員拡大と生活介護事業としての入浴サービスの実施、身体障害者等診断書料補助金の増額など、障害福祉サービスの充実を図ってまいります。
 2点目は「子どもたちを育てやすいまちに…」でございます。
 朝霞市は、平成27年の合計特殊出生率が1.56と県内でも上位にあり、子どもを育てる市民の方々への支援の重要性は年々増してきているものと認識しております。
 朝霞がさらに子育てしやすいまちとなるためには、安心して楽しく子どもを育てるための支援が充実し、子どもたちがのびのびと成長し、学び、遊べる良好な環境が整っていることが大切であると考えます。
 そのため、具体的な施策として、教育の分野では、教育環境の充実と災害時の避難所の防災機能向上に向けて、学校の屋内運動場にエアコンを整備することとし、平成29年度は小学校3校において設計を行ってまいります。
 また、小・中学校の入学に必要な物品を購入する費用にお困りのご家庭に対して、入学準備のための資金を無利子でお貸しする制度を創設するほか、第四・第五小学校に続き、第八小学校に自校式給食施設を整備するよう準備を開始してまいります。
 子育て支援では、平成29年4月に認可保育園4園と小規模保育施設3箇所を開園いたしますが、平成30年度には、認可保育園2園と小規模保育施設2箇所の開園の準備を進め、引き続き待機児童の解消を目指すほか、移転改築中の朝霞台中央総合病院の協力を得て病児保育の実現に努めてまいります。
 さらに、新たに民間の放課後児童クラブ2施設の開設を支援し、定員の拡充を図るほか、本町地区に、平成31年度の開館を目指した児童館の建設を進め、子どもたちの居場所を確保してまいります。
 また、子育て世代包括支援センターを開設し、妊娠期から子育て期までのさまざまなニーズに対して総合的な相談支援を提供するほか、不妊検査・治療の支援制度や妊娠から出産、子育てと継続した支援体制とサービスの充実に努めてまいります。
 3点目は「いつまでも健康で活気あるともに生きるまちに…」でございます。
 朝霞市で暮らす皆様が、心身ともに健康で生きがいを持ち、自分らしい人生を実感でき、また、お互いを尊重しながら、地域のさまざまなコミュニティの中で、つながりをもって暮らしていただきたいと考えております。
 さらに、地域に末永く暮らし続けるためには、市の産業が育ち、活力あるまちであることも必要であると考えております。
 そのために、まず健康づくりでは、遊歩道が整備された黒目川を活用した健康ウォークラリーや歩数計を活用した健康マイレージ事業など、「朝霞市健康づくり推進条例」や「朝霞市健康づくり・スポーツ都市宣言」に沿って各種事業を行い、市民の健康増進を図ってまいります。
 また、悪質な電話勧誘による消費者トラブルや振り込め詐欺などの被害防止のため、悪質電話被害対策機器の無償貸与を行うほか、高齢者福祉では、地域包括ケアシステムの構築に向け、長寿はつらつ課内に、新たに地域包括ケア推進係を設置し、また、国民健康保険と後期高齢者医療保険の継続性を考慮した組織の見直しをするなど、高齢者支援の一層の充実を図ってまいります。
 コミュニティでは地域活動の拠点となる町内会等の集会所建設事業について補助を行うなど、コミュニティの基本組織である自治会・町内会の活性化を支援してまいります。
 また、大規模改修を機に総合体育館と、今後、建て替えを検討している武道館にエアコンを整備してまいります。
 産業振興では、積水工場跡地の再活用について土地所有者である積水化学工業株式会社と協議を進め、地域の発展に寄与するものとなるよう支援・協力をしていくほか、新たなまちづくり拠点として、旧第四小学校跡地の再利用などを多角的に検討してまいります。
 4点目は「心豊かな文化とやすらぎの魅力あるまちに…」でございます。朝霞市は本年3月15日に市制施行50周年を迎えました。
 大きな節目の年である平成29年度には、市制施行50周年記念式典や「丸沼芸術の森」を拠点に活躍されているアーティストの方々の作品展など、さまざまな記念事業を通じて市民の皆様と50周年をお祝いしたいと思います。
 また、平成32年には、陸上自衛隊朝霞訓練場において、東京オリンピック・パラリンピックの射撃競技が行われます。今後は、競技開催に向けた機運醸成のイベントなどを実施するほか、競技会場へのアクセスルートとなる都市計画道路観音通線の国道254号線までの開通や、公園通り沿いの基地跡地に計画しているシンボルロードの整備について平成32年の供用開始を目指してまいります。
 そして、こうしたさまざまなイベントとともに、黒目川花まつり、彩夏祭、朝霞アートマルシェ、北朝霞どんぶり王選手権といった四季のイベントも合わせ、本市の魅力の発信と認知度の向上を目指すシティ・プロモーションにもつなげてまいります。
 このような基本的な考え方に基づきまして、前年度当初予算に対し3.2パーセント増の394億7000万円で、平成29年度一般会計予算を編成いたしました。

主要な事業

【新規事業】
● 雨量計設置
● 小・中学校等無線LAN機器設置
● 土砂災害ハザードマップ作成
● 防犯灯LED化促進事業費補助金
● 悪質電話被害対策機器貸与
● 公営保育園メール配信サービス
● 健康マイレージ事業
● 子育て世代包括支援センター設置
● 早期不妊検査助成費補助金及び早期不妊治療助成費補助金
● 小学校屋内運動場エアコン設置工事
● 第二小学校校庭芝生化
● 朝霞駅ホームドア設置への負担金支出
● 市内循環バス内間木線社会実験
【内容を拡充した事業】
● ひとり親家庭支援制度の拡充
● 高齢者バス・鉄道共通カード給付増額
● 身体障害者等診断書料補助金増額
● 特別支援学級設置校増設
● 入学準備金貸付制度の拡充
● 地域リサイクル活動推進補助金増額
● ふるさと納税返礼品拡充
● 市制施行50周年記念事業
【計画策定】
● 産業振興基本計画
● 下水道ストックマネジメント基本計画
【工事】
● 本町地区に児童館建設
● 保健センター施設耐震化工事
● 総合体育館施設改修工事
● 市民会館施設耐震化工事
● シンボルロード整備工事
● 観音通線整備工事
● 水路改修工事
● 旧猪苗代湖自然の家解体工事