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令和4年度施策方針

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0127370 更新日:2022年4月20日更新

 新型コロナウイルス感染症は、我が国においても、オミクロン株が猛威を振るい、日常生活や社会経済活動に多大な影響が及んでおります。
 市としては、これまで、市民の皆さまや事業者の方に対し、プレミアム付商品券事業や、事業者応援金などの施策を実施し支援を行ったほか、国の特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金などの給付事業も実施し、支援に努めてきたところでございます。
 また、感染症拡大防止として、市内の医療機関の協力により接種を行うとともに集団接種会場を設け、ワクチン接種を促進しているほか、保育や高齢者施設などの社会福祉施設には、感染症防止に係る費用を補助するなど、感染症対策の徹底に努めております。引き続き、3回目のワクチン接種を推進することなどにより、市民の皆さまの健康や生命、日常生活への影響を少しでも軽減できるよう、現行の体制を強化するため、新たに新型コロナウイルスワクチン接種推進室を設けて、今後も全力で取り組んでまいります。
 こうしたコロナ禍の中、我が国を取り巻く環境は、経済安全保障や人権問題、環境問題を始め、さまざまな課題が顕在しております。また、極東地域の緊張も高まっており、我が国の安全保障上、注視すべき状況が続いているものと感じております。
 また、経済状況は国が行った一連の支援策が効果を見せ、国が税収増により国債の発行を減じるなど、回復の傾向を見せておりますが、原油価格の高騰により、生活物資の価格上昇などインフレの傾向が見られ、予断を許さない状況が続いております。
 本市の財政状況におきましても、歳入では、市税収入が伸び、増額が見込まれるものの、歳出では、社会保障関係経費が増加している状況が続いております。今後もこうした傾向は続くことが見込まれ、引き続き安定した市政運営を行っていくためには、多様な財源の確保を図りながら歳出の抑制に取り組み、創意工夫しながら最少の経費で最大の効果が得られるよう努力していくことが必要と考えております。
 こうしたことから、令和4年度の予算編成につきましては、枠配分予算の範囲を拡大し、施策内容を所管部自ら検討し、柔軟な判断をするために、各部に財源の割り振りを行ったほか、新規拡充事業について、政策的に事業の優先度を判断し、予算編成を行ったところでございます。
 それでは、ここで、第5次朝霞市総合計画で定める将来像「私が 暮らしつづけたいまち 朝霞」の実現に向けて設けました4つの基本概念、「安全・安心なまち」、「子育てがしやすいまち」、「つながりのある元気なまち」、「自然・環境に恵まれたまち」に沿って、令和4年度に重点的に取り組む主な施策を申し上げます。
 1点目の「安全・安心なまち」を目指して取り組む施策としましては、本市の消防防災体制の中核的役割を担う消防団の処遇改善や第6分団詰所の改築を実施し、地域防災力の維持に努めます。また、災害時に避難所として市民が安全に過ごせ、かつ教育環境の向上にもつながる、小・中学校の屋内運動場への空調設備の整備につきましては、令和4年度に中学校3校の工事を行うことにより、市内小・中学校すべての整備が終了することとなります。
 さらに、地域包括支援センターを増設し、増加する高齢者への支援を強化してまいります。そのほか、市民の皆さまに安心して公共施設を利用していただけるよう、施設のマネジメント計画に基づき、北朝霞保育園や北朝霞公民館の耐震診断を実施します。
 次に、2点目の「子育てがしやすいまち」を目指して取り組む施策としましては、待機児童解消に向けた対策として、引き続き認可保育園の整備を進めていくほか、新たに放課後児童クラブを整備するために必要となる開設準備経費や施設改修費などに対して補助金を交付することにより、円滑に事業を実施できるよう支援を行います。
 また、子どもの居場所づくりとして行っております放課後子ども教室を夏季休業期間の平日にも拡充し、子どもたちが地域社会の中で健やかに育まれる環境づくりを推進してまいります。
 さらに、小学校の少人数学級を実施するに当たり、各校の教室改修を始め、教室数が不足する朝霞第六小学校、第九小学校の増築に向けた設計を行い、より良い教育環境で学習できるように努めていくほか、学校運営の改善や児童生徒の健全育成に取り組むことを目的とした学校運営協議会を朝霞第一小学校、第六小学校、第八小学校にも設置し、地域と連携した学校運営の充実を図ってまいります。
 次に、3点目の「つながりのある元気なまち」を目指して取り組む施策としましては、丸沼芸術の森様が所蔵している美術品を御覧いただくことにより、長引くコロナ禍での生活を強いられている市民の皆さまに、癒しと活力をお持ちいただきたいとの思いから、丸沼芸術の森コレクション展を博物館で開催いたします。
 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、障害者スポーツへの関心が高まっていることから、パラリンピック・デフリンピックの大会に参加する方の支援を実施し、障害のある人に対する理解や障害者スポーツの機運醸成を図ってまいります。
 さらに、平成25年から国の方針により積極的勧奨を差し控えていた、子宮頸がんの予防を目的とするヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の個別勧奨を再開いたします。
 そのほか、武道館を利用される方が安心かつ安全にご利用できるように改修工事の設計を進めてまいります。
 次に、4点目の「自然・環境に恵まれたまち」を目指して取り組む施策としましては、第5次朝霞市一般廃棄物処理基本計画が令和5年度で計画期間が終了することから、本市と和光市との広域化を踏まえた、今後の廃棄物処理を総合的・計画的に対応する必要があるため、第6次朝霞市一般廃棄物処理基本計画の策定作業を開始いたします。また、新施設が令和10年度に稼働するまで、既存のごみ焼却処理施設を安定的に稼働するために補修工事を行い、施設設備の延命化を図ります。
 さらに、北朝霞駅周辺において、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の創出と、「人でにぎわう魅力的な商業エリアの形成」を目指すため、官民連携によるこのエリアの将来像を検討するほか、持続可能な都市経営に向けて、立地適正化計画を策定します。
 そのほか、国道254号バイパス沿道の活性化と旧憩いの湯跡地を含めた内間木公園の拡張整備の検討を進めてまいります。また、ドッグラン施設を整備し、犬が自由に遊ぶことができる場所を確保することで、動物との共生社会の推進を図ります。さらに、シンボルロードの活用として、ストリートテラスや冬のあかりテラスといったイベントを開催するなど、居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりに努めます。
 最後に、本市は、令和4年3月15日に市制施行55 周年を迎えました。この機会に、市政発展にご尽力いただいた方々に対して感謝の意を表するため、市制施行55周年記念式典を開催いたします。
 以上のような基本的な考え方に基づきまして、編成いたしました令和4年度(2022年度)一般会計予算は、前年度当初予算に対し、1.3パーセント増の456 億2,800万円でございます。

主要な事業

【新規事業】
◦ 消防団員報酬改定
◦ パラリンピック・デフリンピック参加選手奨励金
◦ 救命救急医療寄附講座
◦ 丸沼芸術の森コレクション展
◦ 移動式プレーパーク
◦ 市制施行55周年記念式典
【計画策定】
◦ 高齢者福祉計画・介護保険事業計画策定
◦ 障害者プラン策定
◦ 一般廃棄物処理基本計画策定
◦ 立地適正化計画策定
◦ 官民連携まちなか再生推進
◦ 内間木公園拡張整備基本構想策定
【工事】
◦ 消防団分団詰所改築工事
◦ 第九小学校校舎増築設計業務
◦ 少人数学級実施に向けた施設整備
◦ 博物館改修に係る調査および設計
◦ 武道館改修設計業務
◦ ごみ焼却処理施設制御装置更新工事
◦ 交通安全対策工事
◦ ドッグラン施設整備
◦ 排水機場等の増設および修繕
◦ 膝折浄水場撤去工事
【内容を拡充した事業】
◦ ひとり親家庭等、こども、重度心身障害者医療費の県内窓口支払い無料化
◦ 放課後児童クラブ整備事業補助金
◦ 民設の認可保育園の整備補助金
◦ 地域包括支援センターの増設
◦ HPVワクチン接種の積極的勧奨再開
◦ 学校運営協議会設置校の増設
◦ 放課後子ども教室の夏季休暇期間中の実施