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市長コラム平成23年4月「悔(おくやみ)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001574 更新日:2011年4月1日更新

平成23年4月「悔(おくやみ)」

 皆さんこんにちは。
 平成23年3月11日(金曜日)午後2時46分、その時は突然やってきました。市議会の会期中だったので、私は市長室でその準備をしていたところでした。部屋中がぎしぎしと鳴りだしたので、「あっ」と思った瞬間、思いもよらない大きな揺れがやってきました。揺れが収まるまでにどの位の時間がたったでしょうか。実際には1~2分だったかもしれませんが、私には5分にも10分にも感じたとても長い時間でした。
 揺れが収まったあと、まずは気持ちを落ち着け、余震があるかもしれないので、市民の避難誘導を最優先に行いました。そして避難したことを確認し、職員を建物の外に出しました。震度5弱の揺れは、私にとっても初めての経験でした。
 午後3時55分、災害対策本部を設置し、市内の被害状況の収集を行ったり、今後考えられる事案の対応策を検討しました。まず、避難場所に指定されている公共施設に職員を向かわせ、避難所を開設しました。また、首都圏の電車がすべて止まっていたので、帰宅困難になる方がたくさん出ると思い、朝霞駅付近の方は「ゆめぱれす」で、朝霞台駅、北朝霞駅付近の方は「産業文化センター」で、一晩寒さをしのいでいただくことにしました。結局、訪れた方は両方の施設を合わせて470人を超えたということです。「ゆめぱれす」では、帰宅できなかった高校生が、避難してくる方の受付を手伝ってくれるという、心温まる話もありました。
 今回の地震は、観測史上最大規模のマグニチュード9.0でした。市内にはそれほど大きな被害はありませんでしたが、福島原発の状況や計画停電が、今後どのように市民生活に影響を与えるのか目を離せません。これからも市民の皆様にとって最善の対策が取れるよう、市をあげて情報収集を行い、適切な情報を発信していきたいと思います。
 今回の震災では多くの方がお亡くなりになり、まだ避難生活を強いられている方もたくさんいらっしゃいます。お亡くなりになった方々に対し心からお悔やみを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を願って止みません。
 ではまた。

朝霞市長 富岡 勝則