市長コラム令和４年１２月「迎（むかえる）」

　皆さんこんにちは。
　紅葉が終わり、落葉した木々が冬空に向かって枝を張る姿には凛とした雰囲気が漂っています。何かと慌ただしくなる年の瀬ですが、少し立ち止まって木の生命力を感じる、そんな時間と心の余裕をもっていただけたらと思います。
　さて、コロナ禍での原油高や物価高は日々の生活にも影響を与え続けています。そのため、市ではすべての市民の皆さんに1人3千円の地域クーポン券をお配りして生活を支援するとともに、消費を喚起して事業者も支援する「朝霞でぎゅっと！くーぽん券事業」を行います。配布対象は令和4年11月1日時点で朝霞市に住民登録がある方、または令和4年11月2日～12月31日までに出生された方や転入された方で、世帯主あてに世帯員分をまとめて郵送します。12月20日からの発送を予定していますので、発送後に家族が増えた世帯や転入された世帯には別便でお配りします。加盟店には換金額に5パーセントを上乗せして奨励金として支払うことでさらに事業を支援します。年末年始の物入りな時期に少しでも役立てていただけることを願っています。詳しいことは、広報あさかNo.787（令和４年12月１日発行）の3ページをご覧ください。
　ところで、市役所庁舎前の花の池テラスに新種の樹木を植樹しました。木の種類は平成30年に約100年ぶりに発見された桜の野生種で、主に奈良・和歌山・三重県にまたがる一部の地域に分布しているクマノザクラです。花の色は淡い紅色でソメイヨシノよりも開花の時期が早いそうです。また、東日本での公共空間への植樹は今回が初めてのようです。朝霞市と「みどり豊かなまちづくりのための包括連携協定」を締結している公益財団法人都市緑化機構に育成過程を調査研究へ役立てていただくとともに、順調に育てば市民の皆さんにも観賞いただけるようになると思います。まだ若い苗木ですが、朝霞の環境に適応できれば豊かなシンボルロードの起点に花を添えてくれることでしょう。冬の寒さを耐えて芽吹き、春の訪れを告げてくれる日を心待ちにしたいと思います。これからの季節は一段と寒さが厳しくなりますので、皆さんも乾燥した北風に気を付けていただき、健やかに新年をお迎えください。
　では、また。

　朝霞市長　富岡　勝則