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まちびと紹介vol.3-まちびと輝きたる人―
朝霞のまちの輝きの一翼を担うまちびとを紹介します。
前回は、朝香第一中学校へ進学した主人公の陸上部入部を予感させる『運動会小説 走れ!ヒットン』(講談社)の著者をご紹介しました。今回は、モデルとなった朝霞第一中学校の、陸上競技部顧問の三人の先生にお話を伺いました。
【vol.3】朝霞第一中学校 陸上競技部顧問
朝霞第一中学校の陸上競技部には、1年生24人、2年生25人、3年生15人の計64人の生徒が所属。4月から8月までのシーズン期には各競技に分かれた専門の練習を、残りのオフシーズンには、筋トレや体力づくりを中心に部活動を行っている。
【朝霞第一中学校 陸上競技部顧問の先生方】
平成31年4月からは、顧問3人で部の指導に当たっている。左から、鈴木智也(すずき ともや)先生、平野美紗子(ひらの みさこ)先生、岡村克之(おかむら かつゆき)先生。
―陸上競技部の雰囲気は?
陸上は基本的には個人競技なのですが、記録会や大会では、自分の記録の良し悪しだけでなく、部の仲間の記録や結果を一緒になって一喜一憂する姿が見られます。仲間がどの組に出場するのかを調べて応援に行ったりと、”みんなで応援”、”チーム一丸”という雰囲気がありますね。
昨年は、男子4×100メートルリレーチームが、バトンの渡しとチームプレーで見事に全国大会の準決勝まで進みました。これもチーム一丸の力だと思いますし、とてもうれしく思います。
【全国大会出場の部員をみんなで応援】
―部としての目標は?
まずは県大会に出場することが目の前の目標ですが、実は昨年の全国大会での女子4×100メートルリレーで、2009年以来の朝霞第一中学校の記録が塗り替えられてしまったのが大変ショックで。今もご活躍の土井杏南(どい あんな)さんのリレーチームが打ち立てた記録で、生徒たちの誇りやよりどころでもあったので、目の前での出来事にみんな息を飲んだまま呆然としてしまいました。
ですので、この記録をまた新たに塗り替えることも、これからの大きな目標のひとつとなりました。
―指導の際に心がけていることは?
記録会や大会での生徒たちの結果はそれぞれなので、一方では落ち込んでいる生徒にどのように声をかけるか悩んだり、一方では一緒になって喜びたい思いを抑えたりというところがあります。
ですが、競技場を出るころにはきちんと気持ちを切り替えて、みんなで元気に笑いあっていますので、私たちが下手に励ましたりする必要はないのでしょうね。
【日々の練習を重ねながら 目指すは自己ベスト!!】
―顧問としての想いを聞かせてください。
みんな、とてもまじめに熱心に頑張っています。頑張った分だけ、結果につながっていると感じます。それは記録としての結果だけではなくて、入部したときにはほっそりしていた一年生は体つきが変わってきているし、卒業する三年生からは、高校でも陸上を続けたいという声も聴いています。一生懸命やってきた結果です。
そんな生徒たちの姿を、皆さんには、これからも温かく見守っていただければと思います。
取材を通し、顧問の先生方の、陸上競技に励む生徒たちへの温かな想いが伝わってきました。ありがとうございました!