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まちびと紹介vol.1-まちびと輝きたる人―
朝霞のまちの輝きの一翼を担うまちびとを紹介します。
【vol.1】有限会社一進堂 山崎 幸治(やまざき こうじ)さん
朝霞生まれ、朝霞育ち。有限会社一進堂代表取締役。NPO法人スマイルあさか理事長ほか、朝霞駅前商店会会長を務める。忙しい毎日だが、休日には3歳の息子と銭湯でのんびり過ごすことも。朝霞が子どもにとって「かっこいい大人たちの集まるまち」でありたいと考えている。
【有限会社一進堂 山崎 幸治さん】
有限会社一進堂代表取締役の山崎さんは、地域全体で地域に貢献するひとつの仕組みとして、平成30年5月から「1 Book for Asaka」を始め、集まった寄付金を児童書として寄贈してくださいました。
―「1 Book for Asaka」とはどのような取り組みですか?
朝霞駅ビル内にある有限会社一進堂チエノワブックストアの独自の地域貢献プロジェクトで、書籍1冊、文具1点が売れるたびに、1円が市に寄付される仕組みになっています。「まわる、朝霞に。つながる、未来に。」として、地域での買い物を地域の活性化につなげていくことを目的に実施しています。
【「1 ○○○ for Asaka」として地域での取り組みを広めていきたい。】
―取り組みを始めたきっかけは?
おかげさまで、弊社は創業72年となるのですが、この間、地域に寄り添い、地域とともに歩んできました。地域との共生という意味で、何ができるかを考えたときに、ここで暮らす人たちが自分たちで地域を良くするような取り組みが良いと思いました。自分の消費行動が自分の暮らす地域を良くするのだとしたら、地域で物を買う意味が出てくると思うのです。
―寄付の使い道は決まっていますか?
今回の寄付は、10月末にオープンしたばかりのほんちょう児童館に置く児童書に使っていただくことになりました。取り組みは今後も続けていくので、これからどのように使っていただくかは、子どものためなのか、障害福祉のためなのか、その他のものになのか、相談しながら決めていきたいと思っています。この先、賛同してくれる地域の企業と協力して、例えば「1Beer for Asaka」、「1Car for Asaka」のように、この取り組みを横へ横へと展開していくつもりでいます。
―今後の展望についてお聞かせください。
チエノワブックストアについて言えば、ただの本屋ではなく、さまざまな機能を持った書店でありたいと思っています。そのひとつの機能として、正しい情報のハブ(中継地、拠点)でありたい。さまざまな手段で情報が得られる時代ですが、表層的な情報ではなく、信頼のおける書籍を通じて、ひとの生活が豊かになるような、疲れた心の癒しとなるような、そんな役割が担えればと思っています。
思えば、本屋には、出産、育児、趣味、学習、健康…と、生まれてからの生活の全てが詰まっているんですよね。正しい情報のハブの機能となることによって、ここで暮らす人たちの人生のさまざまな場面での窓口となる本屋でありたいです。
【朝霞駅ビル内にあるチエノワブックストアと塩澤店長】
地域に愛される本屋の枠を超えて、地域と共に歩んでいくその想いを語ってくださった山崎さん。どうもありがとうございました!