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ハチにご注意ください
ハチは樹木や野菜を食い荒らす毛虫などを捕獲し、大量発生を防ぐ益虫としての側面もあるため、人と接触する機会が少ない場所に巣がある場合には、そっとしておいてあげるのが一番です。しかし、家の周辺など人とハチが接触する機会が多い場所に巣ができてしまった場合には、人の安全確保のために、巣の駆除が必要になります。
4月から6月頃は、越冬に成功した女王蜂が新たな巣を作る場所を探しているので、家の周りでハチを見かけたら巣作りをされないよう、早めに防除対策を実施し、巣が作られてしまったら早めに駆除することが大切です。
ハチの巣の見分け方
ハチは種類によって巣の形が異なります。ここではスズメバチとアシナガバチの巣の特徴を紹介します。
スズメバチの巣の特徴
巣は球体になるものが多く、作り始めの時期(5~6月)はとっくりを逆さにしたような形で、マーブル模様をしていることが多いです。
※画像は巣を作り始めた初期のもので、最盛期(秋)には直径20cm程度の大きさになります。
アシナガバチの巣の特徴
外部から個々の巣穴(六角形)が見え、全体がお椀のような形をしています。
※画像は巣を作り始めた初期のもので、最盛期(秋)には直径15cm程度の大きさになります。
ハチなどが集まりやすい植物
ヤブガラシ(ブドウ科)
スズメバチやアシナガバチをはじめ、アリやチョウなどがヤブガラシの花の蜜を求めに訪れます。ヤブガラシは地下茎で横に成長し、樹木や建物に巻きつきながら、上へ伸びていく特徴もあるつる性植物です。
スズメバチ等の被害だけでなく、建物等への被害をなくすためにも、こまめに除草を行い、快適な環境づくりをしましょう。
自宅にハチの巣が出来てお困りの場合
市では、人に危害を及ぼすおそれのあるスズメバチの巣に限り撤去を行います。
スズメバチの巣は、球体になるものが多く、5月から6月の作り始めの時期は、とっくりを逆さにした形で、女王蜂と幼虫しかいません。巣にはマーブルの模様が入っていることが多いです。スズメバチの巣を見かけたら、環境推進課までご連絡ください。
※飛んでいるハチや部屋に入り込んできたハチは、種類にかかわらず市では対応できません。
埼玉県ペストコントロール協会 Tel 048-854-2890
地元住民や企業等からの各種相談に応ずる「害虫相談所」が設けられており、電話などによる相談受付を無料で行っています。
受付時間
平日 午前9時から午後5時まで(午後0時~午後1時は留守番電話にメッセージを入れてください)
※ 土日祝日は受付しておりません。
ハチの巣の防除対策
巣のできやすい場所(昨年巣を作られてしまった場所等)に、あらかじめ殺虫剤や木酢液などを吹きかけておくと、ハチを寄せ付けない効果があると言われています。ただし、薬剤を吹きかけても問題のない場所か確かめてから行ってください。また、雨などで流れてしまうため、こまめな吹き直しが必要です。
ハチの巣を見かけたら
春先から夏にかけて、ハチの行動が活発になり、秋口には攻撃性が高まります。
ハチの巣を見かけたら、巣に近づきすぎたり、振動を与えたりせず、巣に刺激を与えないようにしてください。ハチは髪の毛や目等、黒くて動くものに反応しやすいため、庭の手入れ等野外で活動する時には、ハチから身を守るために、白系統の服や帽子、白いタオル等で頭を覆ってください。ハチはにおいにも敏感で、香水や整髪料などにも注意が必要です。日常生活で、ハチに出合ったら、手で振り払わないで(振り払った手がハチに触れてしまうと、ハチは攻撃を受けたと思い刺してくる場合があります。)ゆっくりと後ずさりして逃げてください。
万が一刺されてしまった場合には、すぐに患部を水で洗い流した後、保冷材等で冷やしてください。強いアレルギー反応を起こすことがあるので、早めに医師の診察を受けてください。
アシナガバチの巣の駆除をする場合
アシナガバチは、直接触れたり、巣を刺激したりしない限り進んで刺してくることはありませんが、巣が物干し場や出入口にある場合等、やむを得ず駆除する際には、ご自身の責任と判断で行ってください。初夏の頃等、巣の小さいうちに見つけると駆除しやすいです。方法は下記をご参照ください。
殺虫剤
ハチ専用の殺虫剤は薬局やホームセンター等で購入できます。
駆除する時間
比較的気温が低く、昼間よりも活動が活発ではなくなる、夕方の暗くなる前の時間が適しているようです。
服装
なるべく白系統の長袖、長ズボン、手袋、帽子を見に付け、首や顔はタオルを巻く等、肌の露出は避けてください。
駆除作業
周りに人がいないことを確認し、風向きに注意して巣に向かって殺虫剤を噴射し続けてください。
ミツバチの分封(ぶんぽう)
ミツバチが大群で樹木等に集まり、ハチの巣のようにひとかたまりになっていることがあります。これは分封(ぶんほう)といって女王蜂が働き蜂を連れて新しい巣をつくるために移動している最中です。2、3日でいなくなることが多く、また、世界的にもミツバチの生息数は減少しているところですので、危険がなければ見守ってください。