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学校給食で中国料理を提供しました(令和5年7月)
中国料理
令和5年7月3日(月曜日)、市内の小・中学校の給食に中国料理を提供しました。
今回提供したのは、「ホイコーロ」(右上)です。
1.ホイコーロー
日本では定番の中国料理ですが、中国でそれらしきものを食べた事がありません。ネットで調べてみますと料理の仕方が異なるようです。
日本ではキャベツが添えられていてマイルドな味付けになっていますが、中国ではニンニクの葉や茎を添えてかなり臭い料理になっています。
さすが香辛料を効かせた四川料理という感じがします。
中国で料理をするときは何人か一緒に食べるので、その人数分の皿に盛る料理を何にするかを考えます。
例えば5人ですと豚肉料理、牛肉料理、海鮮料理、ヌードル、炒飯という具合です。
従いまして、日本のようにホイコーローにライスとスープ、漬物をつけた定食形式はありません。一人で別々に注文するのではなく、全体で料理をどのように構成するかを考えます。
当然中国人も一人で食べるときがあります。その時はご飯の上に料理を乗せただけの簡易なものが多かったような気がします。日本の丼のようなものですね。
日本では伝統的に家庭で食事をするのが普通ですが、夫婦共稼の中国では3食外食が普通です。特に週末には親子祖父母3世代そろって飲茶に繰り出します。
香港のチムシャツイや灣仔辺りの料理屋は満杯状態でした。
同じ四川料理で有名なのが麻婆豆腐ですがこれは日本と一緒です。ただ山椒が入っている点が違うだけです。
今まで気が付きませんでしたが、現在日本で良く食べられている料理の大半が四川料理です。例えばエビのチリソース煮、担々麺、青椒肉絲等です。
2.中国の文化について
広い中国ですのでこれが中国ということは言えません。但し今から40年前に香港に赴任して深圳経由広東省の広州に訪問した印象は戦後の日本と一緒だなということでした。
深圳から広東省の省都である広州への交通機関は電車によるのが普通で、いつも車窓から沿線の風景を見ていました。
私が小さいころ日本の戦後の風景が映画などで流されており、その田舎の風景にそっくりでした。
整備されていない道路、堤防や畑、質素な家等、昔の白黒映画を見ているようでした。でもそれは暗くはなく何か懐かしさを感じさせるものでした。
どの国・地域でも同じような過程を通して発展途上国から徐々に先進国へと発展していくものなのだと思いました。
また私は銀行の関係で駐在していましたが、中国の中央銀行に当たる中国人民銀行の若い職員からは、この国をこれから盛り上げていこうという熱気が感じられました。
当時日本では若者が世の中に対して無関心でいる風潮があり、同じ世代の若者がこうも違うのかと思いました。これでは何年後かには中国に抜かれるのではないかと思っていました。
現状は必ずしもそうではないかもしれませんが、一部では既に日本を追い越している分野が数多くあるのではないかと思います。
やはり将来の国を左右するのは現在の若い人たちです。現在の政治家や、企業の幹部ではなく、まさしくこれから伸びようとしている若い人たちです。
現在の日本の体制は若い人たちが活躍できるようになっているでしょうか?
良く中国の観光客で公共心のない人が批判されていますが、一部にはいるかもしれません。
ですが、大多数の人達はもっとまじめで真摯な人たちであるということを認識していただければと思います。
異文化を自分とは異なる文化と考えてしまわないで、自分達と似通った部分もあると考えればもっと身近に感じる事ができます。
そうとは言え日本の社会との違いについても数多くあります。等
- 始業時間が早いのですが、昼休みが長く2~3時間取ります。その間家に帰って昼食をとって昼寝をします。
- 人前の所作として、泰然自若としていて細かいことに拘らないことを良いことだと思っています。
- 宴会で酔っぱらって醜態をさらしてはいけません。
まだ他にもいろいろあったかもしれませんが、35年前ですので思い出せません。
具体的な生活や仕事の場面と一緒に記憶していますので、難しいとおもいます。それは皆さんとお話する機会があればその時に持ち越しさせてください。
記事作成にあたり、多文化推進サポーターの稲葉 道則様にご協力いただきました。