本文
旧高橋家住宅の保存修理工事として、主屋屋根の差茅などを行うため、上記の期間工事を行いました。
工事の進捗などを写真でご紹介します。
保存修理工事は、概ね以下の5つの内容で行っています。
1、茅葺屋根の差茅による主屋屋根全体の補修
2、西側屋根の垂木の補強
3、デイの竹簀子床の補修
4、土台の防腐防蟻剤の塗布
5、主屋周囲の雨落の整備
令和5年6月8日、工事期間中の来園者のみなさまの安全を確保するために、工事範囲を区画し安全柵を設置し、足場を組み始めています。
令和5年6月9日、竹簀子床の状態を確認しています。
令和5年6月10日、足場が順次組みあがってきています。
令和5年6月15日、足場が組みあがりました。午後に資材の搬入と屋根の状況を再確認をしています。
令和5年6月23日、差茅は屋根の半分くらいの高さまで進んでいます。西側屋根をジャッキで持ち上げながら垂木の補強しています。また、竹簀子床の補修の準備も進めています。
令和5年6月29日、差茅を行っている様子を間近で見ることができました。少し離れた位置から見ても、新しい茅の色がわかります。
令和5年7月4日、差茅を行っている様子を間近で観察しました。差茅というように、既存の茅材を持ち上げながら、新しい茅材を差し込んでいます。既存の茅材を少し引き出して、先端の痛んでいる部分を切り落としてから、その下に新しい茅材を差し込み、表面を叩いて全体的にならしています。竹簀子床は補修が進み、入れ替えた竹を固定していました。
令和5年7月9日、差茅は順調に進み、屋根の上部まで行われています。北側屋根に架けられた足場が一部撤去されています。苔がたくさん生えていた北側屋根が、きれいに整えられました。
令和5年7月14日、工事の中間検査がありました。天候にも恵まれ、工事は順調に進んでいます。
令和5年7月26日、屋根での作業が終了したので、足場を解体し、足元まわりの作業に移ります。
令和5年7月28日、施工後のイメージを確認するため、防腐防蟻剤を部分的に塗布し、玉砂利を仮置きしました。
令和5年8月8日、建物の土台に防腐防蟻剤を塗布しています。
令和5年8月10日、予定していた作業がすべて終了しました。この後、確認や検査を経て、工事完了となります。
令和5年8月25日、完成検査が終了しました。差茅をした部分の色が違って見え、縞模様になっていますが、比較的早く周りと馴染んでいくということです。