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農業者の皆さんへ 台風19号に対する農作物等管理技術対策

 大型で猛烈な台風19号が10月12日(土曜日)から13日(日曜日)にかけて関東地方を直撃する恐れがあります。農作物等の技術対策資料を以下のとおり作成しましたので、参考としてください。
 また、今後の台風の進路等の気象情報に十分に注意してください。
 なお、高温・高湿下での農作業は、熱中症を引き起こしやすいので注意してください。

 共通事項

事前対策

1 排水路や明渠の点検・整備を行い、ほ場の停滞水に備える。
2 作物により防風網を設置するなど、強風に備える。
3 事前準備は台風接近前に終え、通過中は屋外での作業やほ場確認を避ける。

台風通過後の対策

1 通過後、天候が安定したら病害虫の発生を防ぐため薬剤防除を行う。
2 安全を確認できるまでは増水した河川や用排水路に近づいたり、管理作業を行わない。                        3 作付け予定ほ場が滞水した場合、適期作業ができるように早めの排水に努める。

 園芸用ハウス(事前対策)

1 フィルムの破れ、支柱、支線、ターンバックルなどを点検・補修し、必要に応じて筋交いを入れて補強する。                
2 台風襲来直前対策
 ・出入り口、天窓、サイドをしっかり固定し、隙間からの風の吹込みを防ぐ。
 ・停電、浸水による漏電等が想定されるので、不必要な電源は遮断しておく。
 ・換気扇をまわしてハウス内部を負圧にし、被覆材のバタつきを防ぐ。
 ・大雨による施設内の浸水が心配される場合には、出入口に土のうを設置する。

 水稲(事前対策)

1 収穫期に到達している場合は、可能な限り収穫を行う。
2 高水分籾を収穫する場合は、適切な汲き胴の回転数と籾の流量に注意する。
3 排水口の整備を行うなどして、稲わらの浮き上がりによる堆積を防ぐ。
4 水田に仮置きしているコンバインは早めに水田から引き揚げる。

水稲(事後対策)

1 冠水したほ場では、すぐに排水する。                                                                   2 倒伏した場合、穂発芽の発生が心配されるため、すぐに排水しほ場の乾燥を早める。また、倒伏により熟期ムラを生じた場合は、できる限り刈り分けを行い品質の低下を防ぐ。                                              

 大豆

1 事前対策として、排水溝が排水路につながっているか点検し、雨水が溜まらないようにする。
2 台風通過後は、浸冠水したほ場では、滞水による根腐れを防ぐため、早めに排水する。
3 排水が悪く、地力の高いほ場では、立枯性病害(茎疫病・黒根腐病等)を対象として収穫前日数に注意して薬剤防除を行う。
4 強風で莢が擦れたほ場では腐敗粒の増加が心配されるので、紫斑病と合わせて収穫前日数に注意して薬剤防除を行う。
5 台風前にべと病の発生が見られたほ場では、風雨により発生が増加するので、収穫前日数に注意して薬剤防除を行う。

 野菜

露地なす

1 事前対策として、強風に備えて、支柱や枝の誘引などについて点検・補強する。
2 台風通過後は、停滞水による湿害や病害(青枯病、半身萎凋病、褐色腐敗病等)の発生を防ぐため、早めの排水に努めるとともに薬剤防除を行う。
3 風雨により被害を受けた果実は早く摘果し、草勢の回復を図る。

施設きゅうり

1 台風通過後は急激な湿度低下による葉焼けを防止するため、施設の換気は徐々に行う。
2 施設の密閉や多湿によりべと病、褐斑病の発生が心配されるので早めに薬剤防除を行う。

いちご

1 事前対策として、育苗ハウスの点検・補強をする。強風による倒壊を防ぐため、雨よけハウスではビニールを縛り上げる等の対策を行う。
2 台風通過後は、炭そ病の発生・まん延が心配されるので、早めに薬剤防除を行う。
3 遮光資材を積極的に活用し、台風通過後の急激な温度上昇・乾燥を回避する。
4 本ぽに浸水した場合は、排水ポンプ等により強制的にほ場外に排水し、適期に定植できるよう準備を進める。

ねぎ

1 事前対策として、強風による倒伏防止に備え、土寄せのできるものは、早めに実施する。
2 台風通過後はほ場作業が可能になり次第、軟腐病・白絹病・小菌核腐敗病等を対象に薬剤防除を行う。
3 収穫期に達しているほ場では、高温多湿による軟腐病の被害拡大が心配されるので、ほ場作業が可能になり次第、早めに収穫・出荷を行う。

ブロッコリー、キャベツ、はくさい

1 事前対策として、育苗中のものは、強風にあおられないようハウス・トンネルを点検・補強する。特に寒冷紗などのすそは確実に土中に埋める。
2 台風通過後は風雨により軟腐病、べと病、黒腐病の発生が心配されるので、薬剤防除を行う。
3 天候が回復次第、早めに中耕を行い、土壌の通気性を確保する。
4 土壌が流亡した場合は、株を直し、株元に軽く土寄せを行って倒伏やねじれを防ぐ。

だいこん

1事前対策として、降雨による播種床の固結、発芽直後の茎葉の損傷を防止するため、寒冷紗や不織布などでべたがけ被覆する。                                                                            2事後対策として、葉の損傷等が見られた場合には、早めに薬剤防除を行う。

やまといも

台風通過後は葉渋病や炭そ病の発生を防ぐために、早めに薬剤防除を行う。

こまつな等葉菜類、にんじん

台風通過後は葉の損傷等が見られた場合には、早めに薬剤防除を行う。

果樹

1 事前対策として、収穫できる果実は事前に収穫する。
2 棚や支柱、網などを補強し、樹体の揺れを少なくする。
3 台風通過後は落下した果実は早めにほ場外へ搬出する。
4 葉・枝・果実の損傷が発生した場合は、病害対策の薬剤防除を行う。

 花植木

1 事前対策として排水対策を行うとともに、フラワーネット等の点検・補強を行う。
2 台風通過後は、倒伏した株は引き起こして株元を軽く押さえ、噴霧器等で付着した土を洗い流すよう薬剤散布を行い、病害の発生を予防する。
3 破損した茎葉は病害の発生源となることから早めにほ場外へ搬出する。
4 浸冠水した施設、資材等は必要に応じ消毒を行う。
5 キク・宿根アスター等の栽培に係る電照・補光関連施設(電球、タイマー等)については、早めに作動状況の点検を行う。

◎農薬はラベルに記載されている適用作物、使用時期、使用方法等を十分確認の上、最終有効年月までに使用してください。

◎農薬の最新情報については、以下のホームページでご確認ください。

・農産物安全課

 https://www.pref.saitama.lg.jp/a0907/shokubou.html

・独立行政法人農林水産消費安全技術センター(Famic)農薬登録情報提供システム

 https://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm