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市長コラム平成21年9月 「輪(わ)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001546 更新日:2009年9月1日更新

平成21年9月 「輪(わ)」

 皆さんこんにちは。
 今年は、梅雨空が本当に長く続きました。その影響で、野菜の値段が高くなり、夏定番であるビールも7月の出荷が過去最低になったそうです。また、朝霞の風物詩の彩夏祭でも、私の記憶では初めてだと思いますが、日曜日が一日雨に見舞われました。夏は夏らしくスカッとした青空が欲しいものですね。
 さて、ここ数年、地震やゲリラ豪雨による被害が相次いでいます。自分の身は自分で守らなくてはなりませんが、大きな災害には町内会や自治会などいった、地域でのつながりや助け合いが大切です。でも残念なことに、全国的にも地域のつながりが薄れてきていて、朝霞市でも、町内会の加入率が4月1日現在、50.9%と10年前と比較して、15%も減少しました。要因の一つには、価値観や生活習慣の違いなどから、地域や職場での希薄な人間関係が原因ではと言われています。
 ところが、過日の新聞によると、希薄な人間関係の傾向などに変化が出てきたらしく、「一番大切なもの」は「家族」46%、「人のためになることをしたい」20代43%、30代52%といずれも過去最高となったそうです。また、最近、職場の人間関係でも若者の考え方が変わってきたようで、「仕事以外で上司との付き合いがあった方がよい」との回答は、20代65%、30代62%と10年前より、ともに約15%増加したそうです。
 本市の、町内会、自治会などでは、お祭りや子ども会活動、さらには防災訓練などを通して、地域のつながりや連帯感を広げようと懸命に活動しています。市も、活動費への一部補助、防災用品の無料提供などの支援を行い、町内会などへの加入促進を図っています。私は、家庭でも職場でも地域でも、相手の立場にたち、お互いが分かり合える人間関係を築くには、まず、コミュニケーションが必要であると思います。
 いつの時代も、家族、友人、知人、隣人との人の輪ほど大切なものはないと思います。よく、“時代だから”という言葉を使いますが、変えてはいけないものもあるはずです。時代の流れにまかせることも、ときには必要ですが、大切なものを見失わないようにしたいものです。
 ではまた。

朝霞市長 富岡 勝則