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市長コラム平成20年7月 「憤(いきどおる)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001536 更新日:2008年7月1日更新

平成20年7月 「憤(いきどおる)」

 皆さんこんにちは。
 じめじめとした梅雨も今月半ば過ぎには終わりを迎え、いよいよ、朝霞の夏を彩る「彩夏祭」の季節がはじまります。私は、この時期になると、どうしても彩夏祭の準備状況が気になってしまいます。今年はどれくらいのチームに参加してもらえるのか、出店者の数は、花火は、安全対策は万全なのか等々、15年以上にわたり市の職員として、さらにボランティアとして彩夏祭に関わってきたこともあり、余計に色々なことが気になってしまいます。しかし、準備は大変ですが、多くの方に祭りを楽しんでいただき、無事に終わったときの達成感、充実感というものは、言葉では言い表せないほど素晴らしく、それがたまらない魅力でした。今年も、朝霞の熱い夏を多くの皆さんと共に楽しめるよう、大いに期待をしております。
 さて、話は変わりますが、6月8日に東京の秋葉原で7人の方が亡くなり、10人の方が重軽傷を負うという、大変に痛ましい、通り魔事件が起こりました。私は、テレビを見てはじめて事件を知ったのですが、あまりの凄惨さに言葉を失い、何の落ち度もない善良な方々が、突如としてその命を奪われたことに強い憤りを覚えました。また、残された親族や友人などの心の痛みを考えると、胸が張り裂けそうな思いでいっぱいです。
 思い起こせば、今年1月には品川区の戸越銀座商店街で、3月には茨城県土浦市の荒川沖駅でと、同じような無差別通り魔事件が立て続けに起こっています。その原因としては、犯人の生育環境、教育環境、時代背景、あるいは心の問題など、さまざまな要因が挙げられます。しかし、共通しているのは、犯人がいずれも若者で、社会的に孤立していたということではないでしょうか。こうした事件は、突発的で、いつ、身近なところで起きるか分からないものですが、速やかに防止策を講じることは非常に難しいと思います。まずは、社会の縮図といわれる家庭の中で、日ごろから積極的にコミュニケーションを図るとともに、家族としての在り方や絆について、話し合っていただければと思います。改めて、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
それでは、また。

朝霞市長 富岡 勝則