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市長コラム平成18年3月 「防(ふせぐ)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001516 更新日:2006年3月1日更新

平成18年3月 「防(ふせぐ)」

 皆さんこんにちは。朝霞市長の富岡です。
 ずいぶん暖かくなってきましたが、まだまだ、朝夕は寒く、日によっては寒暖の差もありますので、風邪などひかぬよう十分注意してください。
 さて、昨年末から今年にかけて市内で火災が頻繁に発生し、たいへん心配しています。新聞報道によりますと、この冬は全国的に住宅火災による死者数が多く、総務省消防庁が緊急調査したところ、今年に入ってから1月18日までに、住宅火災による死者が157人に上ることがわかり、過去3年間の同時期(104~115人)に比べ、ほぼ1.5倍にもなる異常事態だそうです。
 当市においても例外ではなく、平成16・17年は各1人の死者数で推移してきましたが、今年はすでに3人の方の尊い命が失われ、うち2人が高齢者の方でした。ご冥福をお祈りするとともに、今後、このような悲惨な火災が起きないことを願うばかりです。
 火災原因の多くは、放火を除くと、ストーブの消し忘れ、寝たばこ、コンロなどで、「消したはず」「たぶん大丈夫」「少しの時間だから」など、ちょっとした油断から発生しています。また、死亡の原因としては、6割が「逃げ遅れ」となっています。個人差はありますが、高齢者は感覚の衰えから火災が起きたことに気づかず、手遅れになるケースが多く、死亡者の約半数以上が65歳以上だそうです。
 万一火災が起きた場合、このような最悪の事態を避けるためには、早い段階で気づくことが重要になってきます。昨年の広報(11月号)でもお知らせしましたが、消防法が改正され、新築住宅は平成18年6月1日から、既存住宅は平成20年5月31日までに火災警報器の設置が義務づけられました。就寝に使う部屋などが対象となります。
 なお、火災警報器の購入については、訪問販売などにより設置や購入を強引に進めたり、消防署や市役所の職員と名乗る業者などには十分注意してください。
 いずれにしても、火災の原因とならないよう住宅の周辺に燃えやすいものを置かないことや、ひとりひとりが日ごろからしっかりと火元の確認をすることが大切です。
 ではまた。

朝霞市長 富岡 勝則