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市長コラム平成17年11月 「書」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001502 更新日:2005年11月1日更新

平成17年11月 「書」

  皆さんこんにちは。朝霞市長の富岡です。
 秋も深まり、山々を染めている紅葉も、山、谷、町へとそろそろ移り変わろうとしています。特に今年は、温暖化の影響で例年より半月遅いそうなので、紅葉狩りに行かれる方は、少し時期を遅らせた方がいいかもしれません。朝霞周辺では、12月上旬に紅葉が見られそうで、楽しみが先に延びることになりそうです。
 さて、この季節は、食べ物がおいしく味わえるとともに、読書の秋ともいわれます。
 私は、学生時代から本を読むことが好きで、1人の作家が気に入ると、その作品に入り込んでしまう傾向にあります。
 市では、皆さんにたくさんの本を読んでもらうため、図書館のサービスの充実を図っており、今年度は、10月1日より、携帯電話で資料の検索や予約ができるサービスを始めました。これにより、いつ、どこからでも本の予約などができるようになりました。また、現在、毎週月曜日を休館日としていますが、さらに便利にするため、来年4月を目途に廃止する予定です。
 最近では、インターネットや携帯電話の発達で、活字離れが進み、以前と比べると本を読む人が少なくなったと言われます。また、携帯電話1台でどんな漢字も変換でき、電話番号などもすべて登録できるようになり、便利になった反面、文字を書いたり番号を覚えたりする必要が少なくなったように思います。中には、自宅の電話番号を忘れている人がいると聞きます。
 10月初旬、最近の大学生は漢字が苦手という新聞記事を読みました。日本漢字能力検定協会が実施した調査では、大学1年生の正答率は38.8%で、特に苦手としているのは「四字熟語」や「誤字訂正」で、いずれも正答率は10%台となっていました。私はこの記事を読んで、日ごろメールを多用している身として深く考えさせられてしまいました。
 文字は、それひとつで、情景、楽しさ、悲しさなどいろいろな意味を表すことができます。これは、日本が昔から持っている文化のひとつではないかと思います。皆さんもぜひ、本を読んで文字の持つ意味を考え直してみませんか。
 ではまた。

朝霞市長 富岡 勝則