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市長コラム平成23年5月「輪(わ)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001573 更新日:2011年5月1日更新

平成23年5月「輪(わ)」

 皆さんこんにちは。
 春は出会いの季節です。新品の大きなランドセルを背負って登校する子どもたちの姿はとてもほほえましくて、ついつい後ろから「がんばって」と声をかけたくなってしまいます。私もこの3月で市長として2期目の折り返しを迎え、早いもので就任してから7年目になります。義務教育では中学1年生に当たります。これからも初心を忘れずに、市民の皆さんに「朝霞に住んで本当によかった」と言っていただける、元気なまちづくりを進めていきたいと思います。
 さて、東日本大震災が発生してから2か月近くがたとうとしています。関東では、電車も平日ダイヤに戻り、計画停電も原則として実施されなくなるなど、以前の平穏さを取り戻しつつあるようです。しかし被災地では、いまだに13万人以上の方が避難所生活を送り、福島第一原子力発電所での懸命の作業も、まだまだ予断を許さない状況です。私はこのような国難ともいえる状況を乗り越えるためには、すべての国民が心をひとつにして、被災地を応援することが大切だと思っています。そこで朝霞市としても、できる限りのことをしたいと思い、旧第四小学校のプレハブ教室を避難所として開設し、また、市民の皆さんからミネラルウォーターやおむつなどの生活用品を提供してもらい、現地へ送りました。さらに、直接被災地で作業をする職員の派遣準備も進めています。私は全国の自治体が支援の輪を広げ被災地を応援していけば、いつか必ず復興の光が見えてくると信じています。
 ところで、今回の震災による被害がこれほど大きくなった理由は、津波が防災計画などで想定していたよりも、数倍の高さで襲ってきたことによるものです。さらに福島第一原子力発電所では、炉心などを冷却する電源の機能が津波で失われてしまい、水素爆発などによる放射能汚染で多くの方が避難をしなければならない状況になってしまいました。よく「備えあれば憂いなし」といいますが、備えはいくらあってもいいと思います。私は今回の震災を教訓に、市民の安全を守るため、朝霞市の備えである「防災計画」を見直してみようと考えています。ではまた。

朝霞市長 富岡 勝則