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市長コラム平成20年10月 「携(たずさえる)」

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 記事ID:0001533 更新日:2008年10月1日更新

平成20年10月 「携(たずさえる)」

 皆さんこんにちは。
 暑さ寒さも彼岸まで、という言葉がありますが、やっと朝晩は涼やかな風が吹くようになりました。今年も本当に暑かったですね。また局地的な大雨が降ることが多く、大雨洪水警報が頻繁に発令されましたが、私は、市内で被害が発生しないかと常に気がかりでした。
 そのような中、防災の日の前日8月31日には、埼玉県と朝霞市による八都県市合同防災訓練が、東洋大学朝霞キャンパスで実施されました。これは、本市において震度6強を観測したという想定で、倒壊建物からの救助やヘリコプターによる高所救出、転落した車両からの救出などさまざまな訓練を実施したものです。本番さながらの緊迫感とスピード感があり、消防、自衛隊、医療チームなどの日ごろの訓練の成果が遺憾なく発揮され、とても感心しました。同時に、この訓練を通じて、市や防災関係機関などの役割と連携の方法が、改めて確認できたことは大きな収穫でした。
 また、前日の夕方からは、町内会・自治会で募った市民の皆さんにより、避難所生活を想定した夜間宿泊訓練が東洋大学体育館で実施されました。防災訓練の当日に、この前夜の訓練に参加された方に話を伺いましたが、たった1晩でもとても疲れたようで、避難所生活を長く続けることの大変さと、いざという時のために地域の防災力を高めたい、ということを言っておられました。実体験をした人にしか語れない言葉であり、これも訓練の大きな成果のひとつだと思いました。
 今回約5,200人の方が参加し、ライフライン関連会社の防災PR 活動や体験コーナー、救護、ボランティアの活動訓練に積極的に参加、または見学などをされていて、防災に対する意識の高さが感じられました。しかし、「被災時には自助、共助が大切」と言われるように、災害が発生してから2、3日は、自分たちや地域の中だけで踏ん張っていただかなければならないわけです。市としても、地域の防災力を高めるために町内会・自治会のご協力を得て自主防災組織の育成に力を入れていますが、物の備えと心の備え、そしてご近所との連携と協力が、災害を乗り切るためには大切ですね。
 それでは、また。

 朝霞市長 富岡 勝則